【雲取山】東京都で一番高い頂きへ!日帰りチャレンジも可能なのか?

20220528_kumotoriyama 【日本三百名山】

2022年5月28日(土)。

梅雨のシーズンに入ってくる中、前週の赤城山に続き東京都の最高峰に挑戦した。

標高は2,000m超え、さらに総距離は登山口からの往復で20km以上と、かなりハードな山行となった。

都内最高地点の頂から見える景色は、果たしてどのようなものであったか?

皆さん、こんにちは!

わったせいです。

突然ですが・・・

東京都で一番高い建物と言えば?

「東京スカイツリー!」

みなさん即答かと思いますが、

東京都で一番高い「山」は?

と聞かれると、答えられる人は一気に減ってしまうのではないでしょうか?

今回は知る人ぞ知る「東京都最高峰」を日帰りで山行してきたことについて書いていきます!

今回ご紹介するお山は、百名山チャレンジ7座目雲取山」です!

*前回登頂した百名山についてはコチラ
6座目:赤城山(標高:1,828m) 2022年5月21日(土)

今回の記事は・・・

・東京に長く住んでいるけど、今までその存在さえ知らなかった方

・これから挑戦してみたいと思っていたけど、体力や時間面で不安な方

必見です!

それでは、よろしくお願いします。



【はじめに】東京都の最高峰はなんという山?

まずはじめに、今回ご紹介する山「雲取山」について基本情報をお伝えしていきます。

【山名(読み)】 雲取山(くもとりやま)
【標高】 2,017m
【所在地】 東京都
【今回のコース】 「鴨沢バス停」→「七ツ石山」→「小雲取山」→「雲取山」のピストンコース
【標準コースタイム】およそ12時間 (総距離24km)*YAMAP調べ
【特徴】 東京都最高峰で、都内唯一の2,000m級の山。そして、炭治郎の出身地!

日本百名山の1つでもある「雲取山」は奥多摩エリアに位置する山で、付近にはその百名山にも劣らない素晴らしい山がいくつも点在しております。

奥多摩エリアの山については、これまで過去の記事でも紹介してきました。

雲取山は鴨沢ルートですと総距離でおよそ24kmと、日帰りで行くには少しキツい山ですが、

天気が良ければ、山頂からは富士山も眺められますので、是非一度チャレンジしてみてください!
*途中に宿泊可能な山小屋などもいくつかありますので、後ほど紹介します

それではまず、登山口までのアクセス方法についてご紹介していきます。



【登山口アクセス】鴨沢ルートなら奥多摩駅から西東京バスで!

早速ですが、雲取山の登山口とそこまでのアクセス方法について書いていきます。

そもそも、雲取山の登山口はどこで、幾つあるのでしょう??

まずは「小袖登山口」から!

①「小袖登山口」

こちらは、今回歩いた鴨沢ルートで使う代表的な登山口です。

お車でのアクセスも可能ですが、公共交通機関を利用してのアクセスも可能です!

電車とバスを利用したアクセス方法について、ご紹介します。

・電車で「奥多摩駅」まで目指す
*新宿方面から「JR特別快速 ホリデー快速おくたま号」を使えば乗り換え1度のみ、早くて便利!

↓     ↓     ↓

・バスで「鴨沢」バス停を目指す
*奥多摩駅出口すぐにバス停がありますので「西東京バス」丹波山村役場方面のバスに乗車しましょう

【公共交通機関で小袖登山口まで行くモデルルート】注) 土日祝ダイヤです

電車
6:45 新宿駅発 ホリデー快速おくたま1号に乗車

7:46 青梅駅着 乗換え
7:49 青梅駅発 ホリデー快速おくたま81号に乗車

8:24 奥多摩駅着 (新宿~奥多摩の運賃は¥1,110) *交通系ICカード利用可です○

奥多摩駅出口近くのバス乗り場まで移動

バス
8:35 奥多摩駅発 西東京バス・丹波山村役場行に乗車

9:09 鴨沢バス停着 (奥多摩~鴨沢の運賃は¥810) *交通系ICカードなら¥808

バス停から「小袖登山口」まではしばらく民家もありますので、距離は結構長いです。

YAMAPでの標準コースタイムでは、およそ45分です!!

登山口に到着する頃には、もうヘトヘトですね・・・

先にご紹介したアクセスですと、バスを降りてスタートできるのが9時過ぎなので、

登山口に着くのは10時近くと、かなり遅めの登山開始となってしまいます。

そこで、おすすめなのがお車でのアクセスです!

「小袖登山口」手前には村営の駐車場があり、砂利の駐車場かつキャパがそれほど無い感じとはなりますが、

丹波山村 村営駐車場」に停められれば、バス停組よりアドバンテージはあるでしょう!

水洗トイレもあるようですし、ここからであれば登山口まで徒歩わずか8分なのが良い点です!

しかし、土日などお休みの日は朝4時台でも既に埋まることがあるとか・・・

ハイシーズンは、車中泊か深夜の運転がマストになりそうですね・・・さすがは百名山人気。

いっぽう、上記でご紹介した公共交通機関の経路より乗換回数は多くなってしまいますが、

もう少し早い時間にアクセスすることも可能ですので、自分に合った方法で試してみてください!



【別の登山口】埼玉の秩父方面から南下するコースもあります!

東京都最高峰の「雲取山」。

実はその攻略法には、もう1つのルート(登山口)があることをご存じでしょうか?

そのルートは「三峰ルート」です!

三峰」と言えば、神奈川県にある「大山三峰山」という山がありますが、

全国各地には「三峰山」という名の山・山塊が多く存在します。

「雲取山」は奥多摩・秩父山地に属する山ですが、こちらにも「三峰山」と呼ばれる幾つものピークがあり、

それらを超えた先には「雲取山荘」という大きな山小屋と、東京都最高峰の「雲取山」があります。

②「三峰神社(三峰山 表山道)」登山口

こちらの登山口も、電車とバスを利用してアクセスすることができます。

【三峰山 表参道登山口(三峰神社付近)までのアクセス方法】

・電車で「三峰口駅」まで目指す
*熊谷駅から秩父鉄道に乗車、終点「三峰口駅」で下車(およそ1時間30分)

↓     ↓     ↓

・バスで「大輪」バス停を目指す
*西武バスに乗車し、終点「大輪」バス停で降車(およそ10分)

または・・・

西武秩父駅」まで電車に乗り、そこで西武バスに乗り換えて「大輪」バス停まで行く、というルートもあります。



以下、新宿方面からアクセスする場合のシミュレーションです!

【公共交通機関で三峰登山口まで行くモデルルート】注) 土日祝ダイヤです

電車
6:00 「西武新宿駅」発 「西武新宿線急行・本川越行」に乗車

6:38 「所沢駅」着 乗換え
6:44 「所沢駅」発 「西武特急ちちぶ61号」(*全席指定)に乗車

7:42 「西武秩父駅」着 (新宿~秩父の運賃は¥1,396) *交通系ICカード利用可です○

西武秩父駅出口近くのバス乗り場まで移動

バス
8:00 「西武秩父駅」発 西武バス・5番乗り場に乗車

8:35 「大輪」バス停着 (西武秩父~大輪の運賃は¥570) *交通系ICカードなら¥567

先ほどご紹介した「小袖登山口」(鴨沢ルート)よりも少し早く登山口に辿り着くことができますが、

実はこちらの「三峰山 表参道登山口」(三峰ルート)の方が全行程距離が長い(27km)ので、

どちらも日帰りは少々困難です。

鴨沢ルートの場合は途中の「七ツ石小屋」で、三峰ルートの場合は途中の「雲取山荘」で1泊するのがおすすめです。

今回は前者の鴨沢ルートによる山行になりましたが、いよいよお次は日帰りチャレンジの様子をお届けしていきます!

さて、都内最高峰から富士山を眺めることはできたのか!?

お楽しみに。



【雲取山日帰り攻略】難所は特にないが距離長し!ポイントは水場!

百名山チャレンジの7座目。

「雲取山」登山はその距離の長さから日帰りは結構きついが、今回は日帰りに挑戦した。

鴨沢ルートでの山行の様子を、写真で順番に紹介したい。

序盤はこんな感じで樹林帯が続く

「鴨沢」バス停をスタートして1時間30分経過したところでも、山頂まではまだ6kmもある・・・

しかも景色はまだ開けてこない。体力だけでなく忍耐力が試される登山だ。

ここまで危険箇所はないものの、段々と地味に斜度が上がっていくのがキツい。。

それでもやはり、新緑に癒される5月の登山は気持ちが良い。

キツい登りの中、ふと明るい方(左側)を見てみると・・・

そこには少し遠めではあるが、確かに富士山が!

ズームしてみると、くっきりと富士山

雲取山の山頂まであと5kmのところで近づくのが「七ツ石小屋」。

体力に自信のない方や、雲取山をじっくりと攻めたい方はこちらで泊まることをおすすめする。

「七ツ石小屋」での宿泊情報・テント泊も可能

七ツ石小屋まで登ると、先ほどよりも富士山は大きく見えるように。

また、小屋から雲取山方面へ少し歩くと水場もあるので、水分補給を忘れずに!

貴重な水場。水は冷たく美味しい。疲れた体に◎

登山開始から2時間を経過した頃には「石尾根縦走路」のメインに差し掛かってきていた。

まずは、奥多摩エリアでも雲取山に次ぐくらいの標高をもつ「鷹ノ巣山」との分岐が見えてきた。

目指すは雲取山(左側)

雲取山登山では数多くの分岐があり迷いやすいが、各所にわかりやすい案内標識があるので、

見逃さないようにしっかりと歩いていれば道迷いの心配はあまりない。

「七ツ石小屋」からおよそ30分くらい歩いていくと、ようやく長い樹林帯を抜けて、

眺望の開けた尾根道に出てくる。富士山もまだ見えている。

少し雲がかかってきたような・・・

程なくして今回1つ目のピーク「七ツ石山」に登頂。

標高は1,757m。雲取山の高さまで300mを切った地点まで来た。

記念に山頂の標識を撮影。

虻などの羽虫に苦しめられたが「七ツ石山」の山頂は広く、休憩にはちょうど良い。

また、山頂標識から少し離れた場所からは良い眺望も見られる。

これから続く尾根も見渡せて綺麗だと思うが、同時に「まだあんなに距離があるのか」とも思った瞬間の写真↓

木々で隠れている右奥の高い山が、おそらく「雲取山」山頂

しばらくの間、絶景を眺めてから最後の頂を目指す。

登山あるあるなのが、目指す山頂の手前にあるピークの後には謎の下り・・・

しかも、思ったよりも急な下り道。

一筋縄では行かないのが東京都最高峰。

そんな中、比較的平坦な道を歩くエリアがあるが、その途中には登山者で有名な「ダンシングツリー」という、ユニークな木がある。

それが、コチラ↓

本当に踊っているみたいな「ダンシングツリー」

1本だけこんな風に立っている木があるので、鴨沢ルートに挑戦する際は是非一度見てみてほしい。

この後の登り返しはガレ場・ザレ場のオンパレードで、この山行唯一の注意ポイント。

さらに斜度も上がってきて雨・風・太陽に晒される道なので、疲労も蓄積される・・・

最後のひと頑張りこそ、慎重に進もう。

「七ツ石山」に登頂してから、ちょうど1時間が経過した頃。

無人の避難小屋が見えて来れば、東京都最高峰まではいよいよあと少し!

避難小屋まで登り切ったところは広々としたゴロゴロ岩場が。

こちらで休憩する登山者が多かった。

そんな中ひっそりと立っていた山頂標識。山梨県側の雲取山山頂に到着。

山梨県の山頂標識を過ぎて少し歩くと、東京都の最高峰地点に到着。

登山開始からおよそ3時間40分で、ようやく今回のゴール「雲取山」に登頂!

山頂標識には「東京都最高峰」の文字が。

さて、東京都で一番高い山頂から眺める富士山はどうだったか?

左側に富士山があるが、残念ながら、分厚い雲に覆われていた・・・

次回リベンジを誓って、下山開始。

今回はピストンコースと、行きと帰りが同じルートなので下山はサクッと。

トータル7時間ちょっとで、日帰り山行終了。



以下、総括。

今回、雲取山を日帰りチャレンジしてみて思ったのは、確かに距離は長く、それなりに体力は必要とされるが、

いっぽうで、鴨沢ルートでは鎖場などいわゆる難所」と呼ばれるエリアはほとんど無かった、ということ。

自家用車を利用すれば、できるだけ近くの登山口からスタートすることができるので、

車中泊などで早朝にスタートすれば日帰りは十分に可能だと思う。

鴨沢ルートでの「丹波山村 村営駐車場」のほか、三峰ルートでも登山口の近くまでは車でアクセスが可能だ。

三峰登山口近くのおすすめ駐車場が「秩父市営三峰駐車場」。

Google Mapのクチコミによれば、丹波山村駐車場と違い、駐車料金が掛かるようなので、

事前のリサーチをお忘れなく。



【さいごに】いかがでしたでしょうか?登山バッジはどこで買える?

いかがでしたでしょうか?

今回は東京都最高峰の「雲取山」について紹介しましたが、やはり日本の首都ということだけあって、

多くの登山者で賑わっていたことはもちろん、登山道もきちんと整備されていた印象でした。

ご紹介してきたように、登山口とルートの数も多いので、初めての方だけでなく何度か登られている方も楽しめるような山です。

今回、登山バッジは雲取山の山頂からさらに奥にある「雲取山荘」で購入しました。
*鴨沢バス停からは離れていくので、時間に余裕があるときに寄ってみましょう!

奥深い山中に、こんなに大きく立派な山小屋が!

三峰ルートで雲取山あたりの縦走をご検討の方は「雲取山荘」での宿泊がおすすめです。
*雲取山荘の公式ホームページ

せっかく百名山を登るなら、ゆっくりと楽しむのも良いですね!

以上、百名山チャレンジ7座目「雲取山」でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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