皆さん、こんにちは!
今回は、日本百名山3座目として登頂した「瑞牆山」についてご紹介します!
まず、そもそも「瑞牆山」ってなんて読むの??と聞かれそうですが、
答えは、「みずがきやま」です。
初見では絶対正確に読むことができない百名山の代表格ですね!
今回ご紹介する「瑞牆山」の特徴を一言で表すとすれば、それはズバリ「岩オブ岩」です。笑
まずは、コチラ↓のお写真をご覧いただければその意味が分かるでしょう。

と言うことで、今回は・・・
・初心者でも挑戦できる岩山を教えて欲しい!
・公共交通機関で日帰り可能な百名山を教えて欲しい!
・標高2,000m超えの山に挑戦してみたい!
そんな方にピッタリなお山「瑞牆山」について、書いていきたいと思います。
途中「筑波山」で見られるような奇岩に遭遇したり、鎖場でちょっとしたスリルを体感したり、
山頂からは、富士山や南アルプス・八ヶ岳といった名峰を眺めることができるお山です!
本記事では、「瑞牆山」の魅力を感じてもらえるかと思いますので、最後まで宜しくお願いします。
【はじめに】「瑞牆山」ってどんな山?登山口までのアクセスは??
まずはじめに、今回登ってきました「瑞牆山」についての基本情報です!
【山名(読み)】 瑞牆山(みずがきやま)
【標高】 2,230m
【所在地】 山梨県
【主なコース(所要時間)】 瑞牆山荘からのピストンコース(往復でおよそ5時間)
【特徴】 とにかく岩岩なお山。山頂からの絶景は必見!
お隣には百名山の「金峰山」が立っておりますので、テント泊や山小屋泊をすれば、百名山を1度に2座登頂することができます♪
「瑞牆山」登山で使われる登山口は、標高1,520m地点にある「瑞牆山荘」となります。

登山口の地点ですでに標高が1,500m以上。
「瑞牆山」は2,000m峰ではありますが、累積獲得標高は1,000m未満ですので、
普段から低山登山に慣れている方であれば、「瑞牆山」は次のステップとしてチャレンジするお山として最適かと思います!
登山口までのアクセスは、自家用車(またはレンタカー)と公共交通機関(バス)のいずれも可能です。
自家用車の場合は、瑞牆山荘付近にある県営の駐車場(無料)が利用可能です。
駐車スペースはかなり広いですが、特に土日などのお休みどきは朝6:00の時点ですでに満車になります!
僕が登った日はGWの真っ只中だったこともあり、駐車場の外からは、路肩に停められた何十台もの車の列が延々と続いておりました。。
この光景を見て、さすがは百名山!と驚きを隠せませんでした笑
かなりの人気ぶりが窺えます。
従って、マイカーやレンタカーでお越しの際は、日が昇る前の時間帯に到着しなければ駐車場には停められませんので、覚悟が必要です(汗
後日「金峰山」登山でもここの登山口を利用しましたが、朝4:30くらいの到着で3割くらいは埋まっておりましたので、朝5:00~5:30くらいの到着がちょうど良いのかもしれませんね!
関連:【お手軽百名山】金峰山は日帰りでも泊まりでも両方楽しめる山です!
次に、公共交通機関でのアクセスについてです。
「瑞牆山荘」までは、JR韮崎駅から出ているバスでのアクセスが可能です!
時刻表や運賃などの情報は以下の通りです。
【運行会社】 山梨峡北交通株式会社
【対象路線】 韮崎瑞牆線
【バス乗り場】 2番線乗り場
【運賃・支払い】 ¥2,100・現金のみ(2022年10月6日〜当面) *最新情報は会社HPでご確認ください
【所要時間】 およそ1時間20分(片道)
【時刻表】行き(韮崎~山荘): 1日6本, 帰り(山荘~韮崎): 1日7本 *土休日(4月~11月)の場合
*2022年版の時刻表はコチラ(本数は減りますが平日ダイヤもあります)
土休日に瑞牆山へ登山する際のシミュレーションとしては・・・
①JR韮崎駅で朝8:50出発のバスに乗車→10:09頃に瑞牆山荘に到着
②準備運動・トイレ等済ませ、10:30から登山開始
③瑞牆山登山(およそ5時間30分) *休憩時間を30分とした場合
④16:00頃に登山終了(瑞牆山荘に下山完了)
⑤16:30出発のバス(最終バス)に乗車→17:50頃にJR韮崎駅に到着
標準タイム以内で山行ができれば、帰りは最終バスとなってしまいますが、日帰りも可能です!
*瑞牆山荘~韮崎駅のバスは9~16時(12時を除く)の間で1時間に1本(計7本)の頻度です
体力に自信のある方であれば、1本前のバス(15:20発)にも間に合うかと思いますので、ぜひ挑戦してみてください笑
それでは、瑞牆山の概要とアクセス方法について分かったところで、次からはいよいよ実際の山歩きの様子をお届けします!
【写真で山歩き①】 富士見平小屋までは「金峰山」と同じルートで!
今回は、マイカーを利用して登山口まで行きました。
結果、「瑞牆山荘」の手前から何百mも路肩駐車の列が・・・。
邪魔にならないスペースになんとか停められましたが、近くに百名山が2座もある登山口なので、早めの行動をおすすめします!
両親曰く、5年前(2017年頃)はそれほど混んでいなかったとのこと。
コロナ禍でのアウトドアブーム再燃ということでしょうか!
荷物の最終チェックと、準備運動を済ませたら出発です。
*瑞牆山荘の近くには綺麗なお手洗いがあります(使用料は1回¥100)。

季節は5月初旬のGWでしたが、登山口付近は早朝(7:00前)だったこともあり肌寒かったです。
登山口から1時間もしないうちにある山小屋「富士見平小屋」までは、金峰山と同じルートを歩いていきます。
スタートからいきなり、可愛らしいお花が!

空気が冷えているなか樹林帯を歩くこと、およそ30分。
体も少し温まってきてアウターを脱ごうか、というタイミングでこの日第1の眺望ポイントに到達!
「瑞牆山」のロックな姿がお出ましです。

ここの展望ポイントからおよそ20分くらいで、最初の分岐点「富士見平」に着きます。
それまでのコースは、道幅が広くて歩きやすいものの、斜度が少し急で、太い枝に足元を持ってかれていきそうになる坂となっております。
木の枝に足を引っ掛けないよう、足をしっかり上げて、ゆっくりと登っていきましょう!
途中に水場が出てきたら、富士見平はもうすぐそこです。

登山開始から、およそ45分で「富士見平小屋」に到着しました!
ここでは山小屋で宿泊もできますし、テントを張っての宿泊もできます。

また、この日の僕たちのような日帰りハイカーも気軽に立ち寄れるような、軽食メニューも置いてあります。
また、山小屋には登山バッジ(1個¥500)も置いてありますので、登った後の記念に是非♪

「富士見平小屋」を前に、左側へ続く道を歩いていけば「瑞牆山」方面に出ます。
小屋の前には案内板が設置されており、この先の地図が載っております。

さあ、「瑞牆山」の山頂を目指して引き続き登っていきましょう!
【写真で山歩き②】 アップダウンと渡渉を経た後には巨大な奇岩が!?
「富士見平小屋」を出てから山頂までの間に、是非とも見てもらいたい場所が2つあります!
それは・・・
「桃太郎岩」
「大ヤスリ」
の2ヶ所です。
まずは、1つめの「桃太郎岩」を目指して歩いていきます。
富士見平までは、樹林帯の緩やかな坂をひたすら登っていくような道でしたが、
ここから先は、距離は短いものの細かなアップダウンの繰り返しとなりますので、ペースを一定に保つよう心がけましょう。
アップダウンは「桃太郎岩」手前にある川の辺りまで続きます。
川までの途中には瑞牆山を眺められる場所もありますので、最初に見たものとはまた少し違った景色を楽しみながらひと休みします。

ひと休みしてしばらく進んでいくと、水音が聞こえてきます。
次第に水音が大きくなってきたところで、川が見えてきました。

小屋を出てから、およそ30分歩いたところでした。
ここまで来れば、最初の見どころ「桃太郎岩」まではすぐそこです!
さぁ、目の前の川を渡っていきます。

橋が架っておりませんので、ここは「瑞牆山」登山で唯一の渡渉エリアとなるのですが、
水深はそこまで深くなく(くるぶし~膝まで行かないくらい)、川の流れも早くないので、比較的渡りやすいかと思います!
濡れた岩に足を滑らせたり、浮石を踏んでバランスを崩さないようにだけ注意して渡りましょう。
川を無事に渡り終えたら、お待ちかねの「桃太郎岩」とご対面です!

この写真を見れば、名前の由来はもうお分かりですね!
そう、パッカーン!!
です笑
落雷によるものなのか分かりませんが、これだけ巨大な丸い岩が縦にきれいに真っ二つに割れている様を見て、
ただただ自然の偉大さに圧倒されてしまいました・・・。
「桃太郎岩」の大きさが分かる写真も貼っておきます!

「桃太郎岩」の迫力に圧倒されたところで、右に続く登山道(階段があります)を登っていきます。
ここから先は、山頂までひたすら登っていくのですが、徐々に岩岩しくなってきます!

さてお次は「大ヤスリ」を目指して、登山を続けていきます!
ちなみに「桃太郎岩」を、真下から見上げるとこんな感じです。

岩の切れ目は人が入るには広くありませんし、何より危険ですので、中に入るのは止めておきましょう。
【写真で山歩き③】 鎖場と険しい岩の道を登った先には圧巻の「大ヤスリ」!
「桃太郎岩」を出発して歩くこと、5分くらいで登場するのが・・・
鎖場です!

山頂付近にも、鎖場や梯子がそれぞれありますが、ここで最初の鎖場が出てきます。
かなり斜度がありましたが、登るにはそれほど難しくありません。
それよりもむしろ下る時の方が注意が必要です。
「瑞牆山」は「金峰山」と並んで人気の百名山ですので、鎖場で他のハイカー達の列ができることもあるかと思いますが、
譲り合いの精神と自分のペースを守って落ち着くことを意識しましょう!
最初の鎖場をクリアできれば、しばらく難所は出てきません。
鎖場を通過してから10~15分くらい歩いたところでは、5月だというのに氷柱が見られましたよ〜。

標高が2,000m超の山であれば、5月でも残雪期ですので、情報収集や装備含めた事前準備が重要になってきますね。
高度を上げていくと、徐々に樹林帯と岩稜地帯が混ざったような雰囲気になってきました。
いよいよ山頂も近くなってきますが、同時に斜度も上がり、なかなか険しい岩の道となります・・・
それでも、氷柱発見からおよそ30分ほど登ったところでついに、目の前に現れました!
コチラが「大ヤスリ」です!!

澄んだ「みずがきブルー」の空と、ドッシリとした「大ヤスリ」の巨石の組み合わせがなんと見事でしょうか。
これぞ、非日常体験!
少しだけですが、疲れも吹っ飛びましたね!!
俄然、山頂までの足取りが軽くなりました(ような気がする・・・)。
「大ヤスリ」の迫力にパワーをもらったところで、険しい登りを再開します。
20分ほど歩いたところで、先ほど目の前にした「大ヤスリ」を横目に見る場所まで来ました!

ここまで来れば、山頂まではあと20~30分くらいです。
山頂にだいぶ近づいていることを感じられるのですが、
つづら折りの登りに出てくる鎖場や梯子、さらには凍結した岩たちと、難所が続々・・・。
近いようで遠い、短いようで長い。
そんな20分間の最後の登りでした。
また、山頂付近は道幅が狭くて急ということもあり、登ってくる人と下山してくる人とでプチ渋滞が起こりがちですので、十分注意しましょうね!
そんなこんなで、ようやく「瑞牆山」の山頂に到達したのは、登山開始からおよそ2時間10分でした!
*ほぼ標準タイムでした〜
次項では、山頂からの絶景をお届けします!
【写真で山歩き④】 2,000mクラスの山頂からは日本アルプスの絶景が!
今回の「瑞牆山」登山は、僕にとって初めて2,000m超えの山に挑戦する登山でもありました。
それまでずっと「丹沢」エリアや近所の低山を歩いていたので、今回の「瑞牆山」山頂からはどんな景色が見られるのだろう?
そう期待しておりましたが、結果はもちろん期待「以上」でした!
まずは登頂記念として「山頂標識」から!

山頂標識は、もう1つあります。
この日一緒に登った母親とのツーショット。

お次は、お隣の百名山「金峰山」の様子です。
右寄りのツンと尖っているのがおそらく、山頂にある「五丈岩」です。

逆方向へ歩いていくと、先ほど見上げた「大ヤスリ」が。
今度は見下ろすことに!

「瑞牆山」の山頂には積雪はありませんでしたが、この「南アルプス」のような3,000m級の山になると、
5月でも山頂には雪が積もっていることが遠くからでも分かりますね。
南アルプスときたら、今度は「八ヶ岳」!
コチラもハイカーを魅了する人気のお山ですよね〜

そして最後に忘れてはならないのが、日本を代表する山「富士山」です!!
少し雲が掛かっておりましたが、きちんと見えておりましたよ〜

山頂は広めですが、多くのハイカーで賑わっておりましたので、それほどゆっくりとはできませんでした・・・。
しかし、山頂から望む日本アルプスの見事な景色をしっかりと目に焼き付けました!
【さいごに】 下山後のお楽しみは、ラジウム温泉と山梨名物「ほうとう」!
いかがでしたでしょうか?
今回は自身3座目の日本百名山「瑞牆山」をご紹介しました。
下山は来た道を下るピストンコースですが、岩のお山ですので転倒注意!
特に山頂付近は急峻な地形ですので、鎖場などの難所には慌てずゆっくりと対応しましょう。
下山時に気づいたのですが、山頂付近にも氷柱がこんなにも!

富士見平まで来てしまえば、凍結箇所などの難所はなくなるので、そこまでは慎重に!
「富士見平小屋」で山バッジを購入したら、序盤の展望スポットで「瑞牆山」にお別れしましょう。

「金峰山」登山の時にまた!
名残惜しいお別れですが、瑞牆山をあとにして無事に下山が完了したら・・・
登山口(瑞牆山荘)の付近には温泉があります。

向かった温泉が・・・
「増富の湯」
です!

関連:【お手軽百名山】金峰山は日帰りでも泊まりでも両方楽しめる山です!
そして風呂上がりには、山梨名物の「ほうとう」をいただきました。
具沢山野菜とモチモチの麺に、味噌ベースの汁は疲れた体に優しく染み渡ります。

「増富の湯」は登山口の「瑞牆山荘」からは車でおよそ20分の場所にありますので、
瑞牆山や金峰山の登山帰りに、是非立ち寄ってみてくださいね!

今回のレポートが、皆さんにとって今後の登山計画の参考になれれば嬉しいです。
最後までありがとうございました!