みなさん、こんにちは!
わったせいです。
今回は、都心からのアクセスが良くて、日帰り可能な初心者向けの日本百名山を3座ご紹介します!
その前に、「日本百名山って何?」というところから書いていきたいと思います。
それではよろしくお願いします。
【はじめに】日本百名山とは?
今回ご紹介するおすすめの3座はいずれも「日本百名山」に指定されているいわゆる、
「名山」「名峰」です。
それでは突然ですが、ここでみなさんにクイズです!
その百名山というのは誰がどのような基準で決めたのか?みなさんはご存知でしょうか?
まずは、百名山を指定した人?団体?は誰なのか、次の3つの選択肢から考えてみてください!
①作家 ②日本山岳会 ③政府(国土交通省)
正解は…
①の「作家」でした!
僕は最初、この「百名山」というワードを聞いた時、これは山岳会、とかのようなどこかの団体が、厳正な審査の結果決めたものだと思っておりましたが、
何と!とある小説家の方(個人)が執筆した「日本百名山」という本で選定された100座の山なのです。
その随筆を書いた人物は「深田久弥」さんという方で、生涯をかけて日本中のありとあらゆる山を探訪していた小説家です。
次に、深田久弥さんは、この百名山をどのような基準で選んだのか?
ということで、これもクイズで考えて頂きたいと思います!
それでは下の選択肢をご覧ください!
①山の歴史 ②山の品格 ③山の個性
正解は…
①②③の3つすべてでした!
日本百名山は、一個人が決めた山ではあるのですが、いろいろな基準を設けて厳正に選んだということがうかがい知れますね。
実際、深田さんは日本山岳会の副会長をお務めになったこともあるようです。
ここで、3つの選定基準をもう少し細かく見ていきましょう。
まず山の「歴史」は文字通り、古来から人々との関わりがある山か?という点です。
2つめの山の「品格」については、標高が高いというだけでない、人の心を魅了する山か?ということ。
3つめの山の「個性」は、その山独特の要素や特徴を持っているか?という視点です。
この「日本百名山」は、名著であり、登山をする方は誰しも一度は耳にしたことのある本ですが、意外とあまり読まれていないようです。
僕自身も山を始めてから数ヶ月後に、「日本百名山」という本があることを知ってから、早速購入してみましたが、
大正〜昭和初期頃に深田さんが登ったときの昔のお話なので、時折読みにくい箇所があります。
しかも、当時は今みたいに全くと言って良いほど登山道が整備されていませんでしたから、当時は、「登山」=「危険な冒険」というイメージの方が強かったことでしょう。
それでも、それぞれの山についてはどれも数ページくらいで紹介が終わるので、個人的に気になる山や行ってみたい山からまずは読んでみる、という読み方をしております。
ミステリー小説とか物語では、順序を追って読んでいかないとストーリーがめちゃくちゃになってしまいますが、
本書は随筆という形式なので、読みたい箇所から読む、そういう読み方も良いですね。
これから紹介する3座の山についても、もちろん書かれておりますので、興味のある方はぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
【都心から日帰りで行ける百名山】ランキングBEST3
お待たせしました、それでは、わったせいが選ぶ「都心から公共交通機関で日帰りできる百名山」BEST3を発表したいと思います!
まず、結果はこちら!
1位 : 筑波山(茨城県)
アクセスの良さ : ★★★☆☆ (まあまあ良い)
難易度(初心者) :★☆☆☆☆ (簡単)
山の魅力度 : ★★★★☆ (見どころ多し)
筑波山の詳細については『筑波山は百名山で標高が一番低いけど、山頂からは富士山が見える!?』で詳しく紹介しております!
ぜひご覧ください!
2位 : 丹沢山(神奈川県)
アクセスの良さ : ★★★★☆ (良い)
難易度(初心者) :★★★★★ (体力的にキツい)
山の魅力度 : ★★★★☆ (見どころ多し)
丹沢山の山行記事については『【日帰り登山可】首都圏で人気の百名山「丹沢山」に行ってきました!』で紹介しております。
3位 : 赤城山(群馬県)
アクセスの良さ : ★★☆☆☆ (微妙)
難易度(初心者) :★★★☆☆ (少々キツい)
山の魅力度 : ★★★☆☆ (普通)
※当ランキングでの「アクセス」は、都心(東京駅)から登山口までのアクセスを指します。
※難易度は、登山経験が2-3回程度で体力に自信がない初心者にとっての体力的な負荷レベルや難所の多さをもとにレーティングをしております。
それでは、3位の「赤城山(群馬県)」からみていきましょう!
【第3位】 赤城山(群馬県)
まずは、第3位の「赤城山(群馬県)」からご紹介します!
赤城山は山の「総称」で、「赤城山」という名前の山はありません!(え?)
いくつかある山をまとめて「赤城山」と読んでいる、ということです。
その中の最高峰は「黒檜山」で、標高は1,827mです。
【赤城山】関東にカルデラ湖!?東京からのアクセスも良好な百名山!
都心からのアクセスは以下の通りです!
ルート:東京駅→前橋駅(JR 上野・東京ライン)→赤城山ビジターセンター(関越交通バス)
所要時間と料金:3時間34分(乗換1回含む)・¥3,480(ICカード決済)
※注意事項としては、早朝の東京駅-前橋駅間の直通電車は、6:20発の電車のみ(土日)です。それ以外は東京駅から高崎駅まで行き、そこでJR両毛線(桐生、小山方面)に乗換えて行きます。6:20東京駅発であれば、9:54に登山口最寄りの停車場に到着です。
また、前橋駅と赤城山ビジターセンターまでのバスでは、中間地点くらいにある「富士見温泉」という温泉施設前にも停まりますので、登山帰りに立ち寄るのもアリです。
しかし、思ったよりもバスの本数が少ない為、バスの時刻表はあらかじめ調べた上で、余裕を持った行動を取りましょう。
(後述の通り、赤城山は短いコースから長距離コースまで、複数のコースがあるので、「登山の時間は短めにして温泉に浸かる」、といった楽しみ方もあります)
次に、難易度は★★★(少々キツい)ですが、これは、最高峰の「黒檜山」をめざすコースをとる場合のものです。
序盤、岩がゴツゴツした急斜面の登りがキツいですが、そこを過ぎれば緩やかな登りとなり、景色もひらけてきます。
また、黒檜山まで行かなくても、周辺の山々に囲まれた「大沼(おの)」とよばれる湖をぐるりと周ったり、
少しはずれにある「小沼(この)」という湖まで足を伸ばしてみたり・・・
と、色々な景色を半日かけて飽きずに楽しめるのが、赤城山の魅力だと思います。
また、「小沼」からは、天気が良ければ、富士山を真正面に見られるそうです。
他にも、赤城山の1つ、「地蔵岳」から見下ろす大沼の景色や、地蔵岳から黒檜山までの稜線歩きも初夏は涼しくて気持ちが良いです。
赤城山に登った後に立ち寄りたいカフェについてはコチラ↓
『【赤城山】素敵な山カフェ−Hutte Hayashi cafe−』
【第2位】 丹沢山(神奈川県)
つづいて、第2位にランクインした「丹沢山(神奈川県)」について紹介したいと思います。
【日帰り登山可】首都圏で人気の百名山「丹沢山」に行ってきました!
まず、登山口までのアクセスについては以下の通りです。
ルート:東京駅→新宿駅(JR 中央線)→渋沢駅(小田急線小田原方面)→大倉バス停(神奈中バス)
所要時間と料金:2時間4分(乗換2回含む)・¥1,090(ICカード決済)
※乗換回数は2回ですが、やはり私鉄は安いですね。しかも、始発で行けば7:03には登山口最寄りのバス停に到着できます。
次に、丹沢山の難易度についてです。
丹沢山の標高は、1,567mです。
「え、難易度の割にあまり高くないじゃん!」
と感じるかも知れませんが、これは登山口から丹沢山までの距離が単純に長いということと、延々と続く(笑)長い急坂が待ち構えていることが難易度を上げております。
また、登山口地点から丹沢山山頂までの標高差は大体1,000mを超えているのですが、これは富士山の五合目(約2,400m位)から富士山頂(3,776m)までの標高差とあまり変わり無いので、
「低山だから〜」といって甘く見ていると必ず痛い目に遭う山の代表例です笑
それでもやはり、丹沢山が魅力的なのは、さえぎるものが何一つなく富士山の景色が見られることと、その景色をゆるゆると歩きながら楽しむことができることです。
丹沢山までのコースもいくつかあるのですが、中でも一般的なのは、「大倉尾根」コースで、
大倉バス停から「塔ノ岳(標高1,491m)」まで一直線延々と登って、さらに1時間くらい緩やかな登りを経ると丹沢山に到着するコースです。
この、塔ノ岳から丹沢山までの稜線歩きが一番気持ち良いし、美しい富士山を横目に歩くことができる時間が丹沢山登山のハイライトと言っても過言では無いでしょう。


【第1位】 筑波山(茨城県)
それでは、最後にいよいよ第1位の「筑波山(茨城県)」について!
今回のランキングで筑波山を一番に推したいのは、単純に「アクセス」「難易度」「魅力度」すべてが高水準に達しているからです。
筑波山は百名山で標高が一番低いけど、山頂からは富士山が見える!?
まずはアクセスから!
ルート:東京駅→土浦駅(特急ひたち号)→筑波山口バス停(関東鉄道バス)
所要時間と料金:1時間57分(乗換1回含む)・¥3,119(ICカード決済)
※特急を使う為、少々お高いですが、登山口最寄りまで2時間を切る好アクセス!東京駅始発に乗れれば、8:50に到着できます。
次に、難易度についてですが、筑波山はスニーカーでも十分に行けるほど登りやすい山です。
標高は877mと1,000mもなく、今回のランキングでは一番低い山です。
おまけに、ケーブルカーとロープウェイまであるので、山頂まで歩かなくても往復出来てしまいます笑
厳密に言うと、山頂の駅に着いたら全く歩かなくても良いかというと、そうではありません。
実は筑波山には2つの山頂(ピーク)が横に伸びていて、一方を「男体山(なんたいさん)」、
他方を「女体山(にょたいさん)」と呼びます。
山頂駅の広場から、少し登らないと2つのピークには着けません。
「女体山」から見下ろす関東平野と霞ヶ浦の景色は本当に素晴らしく、低い山でありながら鳥になったような気分になれます笑
こちらがその時の写真です。

また、夜になるとそれは、幻想的な夜景が見られるそうで、山頂からは東京の街並みやスカイツリーも見えるそうです。
カップルが多いので、一人では行かない方が良いかも笑
筑波山の魅力はそれだけではありません。
「奇岩」とよばれる、一風変わった岩たちが客人をもてなしては楽しませてくれます。
中でも、かの弁慶が怖がって7回も引き返したという逸話のある「弁慶七戻り」は、確かに、真上に乗っかっている岩がいつ落ちてきてもおかしくないくらいのスリルがあります。
3.11の東日本大震災でも崩れなかったと言うくらいですから、よっぽどのことが無ければまだまだ大丈夫かと!
こちらが、「弁慶七戻り」です。一見の価値あり!

このように、山頂からの景色だけでなく、所々に出てくる、面白くて変わった風景も楽しむことができるので、探しに行ってみて下さい。
今回紹介した3座の中で筑波山は、百名山でありながらも一番手軽に行くことが出来て、魅力や個性もある山ですし、
体力に自信がなくまだ登山を始めたばかりの方にこそ、最初に行く百名山として筑波山をおすすめしたいです!
【さいごに】いかがでしたか?
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した百名山以外にも、好アクセスで登りやすい&景色がものすごく綺麗!という山はいくつもあるかと思います。
あくまで当ランキングは、わったせい自身が実際に行ったことのある百名山(まだ8座/100座)から選定している為、まだまだ良い山は山ほどあると思います!
未踏破の百名山をこれから訪れていく中で、「これは!」というものがあれば当ブログでご紹介していきたいと思いますので今後も楽しみにして下さい。
それでは、また!
コメント