皆さん、こんにちは。
わったせいです!
今回は、2022年10月1日(土)に登頂した長野県の「蓼科山(たてしなやま)」についてレポートします!
本記事は・・・
・本格的な岩登りを始める前に行くべき入門的な山を知りたい!
・八ヶ岳を間近で眺められる山に行きたい!
・広い山頂でゆっくりしたひとときを過ごしたい!
・1日で百名山を複数回りたい!
そんな方に知ってもらいたい内容となっております。
この記事を読めば、ほんの一部ですが、八ヶ岳の魅力を分かってもらえると思います!
また、蓼科山は日本百名山の完登を目指す人はもちろん、登山を始めたばかりの方にとっても比較的登りやすい山ですので、本記事を読んで「挑戦してみたい!」と思ってもらえると嬉しいです。
それでは、よろしくお願いします。
【はじめに】蓼科(たてしな)山ってどんな山?
まずは、今回ご紹介する「蓼科山」について概要を説明します!
蓼科山は八ヶ岳の北部に位置する山で、標高は2,530mです。
*八ヶ岳とは、最高峰の赤岳(2,899m)などから成る連峰で、山梨県と長野県に位置しております
見る角度によっては富士山のように綺麗な円錐状に見えることから、長野県の地名を取って「諏訪(すわ)富士」とも呼ばれております。
また、蓼科山は日本百名山の1座として数えられている山でもあり、山頂からは同じく百名山の八ヶ岳連峰の他に「美ヶ原」や「霧ヶ峰」なども近くに見られます。
この日は早朝に「美ヶ原」でハイキングをしてから車で移動、七合目駐車場に停めて蓼科山を目指しました。
なんと、登山人生で初めてのハシゴ山旅をしました!
「蓼科山」「美ヶ原」「霧ヶ峰」の組み合わせであれば、それぞれコースタイムが短い為1日で2座周ることは充分可能かと思います!
【登山口までのアクセス】 七合目駐車場は、朝7時には満車!?対策は??
蓼科山への登山は七合目駐車場からのスタートでした。
蓼科山への登山は、複数のルートがあるかと思いますが、今回の「七合目駐車場」からのルートが一般的で、最もコースタイムが短いので初心者向けのルートとも言えます。
それがゆえに、特に休日(土日)は多くのハイカーが利用する駐車場となります。
「朝7時には駐車場が満車(!)になっていたので、止むを得ず路肩に停めた」というレビューも目にしたことがあります。
車中泊をすれば、空きスペースに停められる可能性は高まると思いますが・・・
車中泊か夜明け前に到着する方法の他に、混雑を避ける方法として・・・
①七合目駐車場の少し手前にある駐車場「御泉水自然園駐車場」に停める
②10-11時頃に七合目駐車場へ到着するように計画を立てる
を提案します!
まず、①の「御泉水自然園駐車場」は、七合目駐車場より1.1km離れた場所にある駐車場です。
七合目駐車場・登山口までは徒歩で20分くらいの距離かと思います。
駐車スペースは広そうですし、よく整備されていそうですが、Googleマップのレビュー欄にある通り、以前は無料駐車場だったのですが、現在は駐車場代(¥1,000)が掛かるようですね。
そもそもは「御泉水自然園」に来園する方向けの駐車場ですので、こちらに停める場合は要注意です。
つづいて②は「到着時間を遅らせる」ことで、先客が空けたスペースに停める方法です。
七合目から蓼科山を往復する場合のコースタイムは、休憩なしでおよそ3-4時間くらい。
10-11時頃は早朝に登山開始した先客が段々と出てくる時間帯になりますので、そこで空いたスペースを狙う!という作戦です笑
注意点としては・・・
・同じ時間帯を狙ってくる人もいる
・入山時刻が遅れるので、その分下山時刻も遅くなる
・路肩に停めている車もあり、車が密集している駐車場の中から空きスペースを探すのが少し手間
です。
特に、秋冬シーズンの登山は要注意ですね。
登山のペースと体力、運転スキルに自信がある方はこの方法も検討してみてください!
今回は最初に「美ヶ原」をハイキングしたので、②の作戦で何とか無事に停めることができました。
それでは蓼科山登山のコース概要についてご紹介します!
【コース概要】距離は短いが、ガレ場の急登は侮る事なかれ!
蓼科山七合目登山口の近くにある駐車場に車を停めたら、登山口から蓼科山山頂までの登りでちょうど2時間程度です。
山頂から登山口までの下山所要時間はおよそ1時間40分と、休憩なしで合計3時間40分程度のコースタイムが標準となります。
以下、YAMAPのルート地図とコース概要です。
<YAMAPルート地図・活動日記>
日本百名山16座目・蓼科山(諏訪富士) / わたるさんの蓼科山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
<コース概要・所要時間>*休憩含まず
・登り(2時間3分)
①七合目登山口→将軍平(蓼科山荘):1時間30分
②将軍平(蓼科山荘)→蓼科山頂ヒュッテ:30分
③蓼科山頂ヒュッテ→蓼科山山頂:3分
・下り(1時間42分)
④蓼科山山頂→蓼科山頂ヒュッテ:2分
⑤蓼科山頂ヒュッテ→将軍平(蓼科山荘):25分
⑥将軍平(蓼科山荘)→七合目登山口:1時間15分
山頂や途中にある山荘での休憩時間を1時間と考えても、5時間あれば充分回れるので、初心者にも安心です!
ただし、最初から最後までほとんどの時間はガレ場(大きな岩がゴロゴロしているエリア)を歩く為、落石に要注意です。
また、雨天時やその翌日はもちろん、晴れている日でも岩に足を取られたり滑らないように慎重に行動することが肝要です!
落石・滑落注意の山ですね。
それらを除けば、距離は短く直ぐに樹林帯も抜けて開放的な絶景を拝むことができるので、手軽に登頂できるおすすめの百名山です。
いよいよ、山歩きの様子をご紹介します!
【写真で山歩き①】七合目〜将軍平(蓼科山荘):馬返し以降はガレ場の急登
お昼前の到着で、七合目駐車場の空いたスペースに何とかINできました!

登山靴に履き替え、少し坂を登ったところにある登山口へ向かいます。
登山口のちょっと手前には路肩駐車の車もいっぱい。
蓼科山の人気ぶりが窺えました。

登山口には、休憩や着替えをするのに充分なスペースとお手洗いが設置されておりますので、ぜひ利用しましょう!

特に、お手洗いは途中の蓼科山荘(登山口から1時間30分)まで無いのと、山荘のトイレは有料ですので、先に済ませておくのが良いでしょう!

着替えとお手洗いを済ませたら、いよいよ登山開始です!
ご丁寧に、注意看板もありますので事前にチェックしましょう。

七合目には他に、標識と大きな鳥居があり、そこをくぐった先が登山道となっております。


山頂が蓼科神社の本社となっているのでしょうか。
進んでいきましょう!

七合目の登山道に入った時の第一印象としては・・・
す、涼しい!
そう、この日は少し暑いくらいの秋晴れで、運転の途中はずっと暑かったのですが・・・
それでも季節は秋。日陰となる樹林帯は涼しく、七合目の序盤は緩やかな坂なので歩いていて気持ち良かった!

このような感じで緩やかな坂を歩くこと10分で、「馬返し」というポイントまで来ました。
これから坂が急になっていくのでは?
という嫌な予感が頭をよぎりました。

やっぱり、少し傾斜がキツくなっているような・・・
気のせい、気のせい。

登山道の脇にあった、可愛らしい小さな木の家(?)に気を紛らわせようとします。

明らかにさっきより急になってきたなぁと感じたところで、少し休憩。
同時に石や岩の数も増えて、大きくなってくるのを感じました。


休憩を済ませ少し登ると、さらに急坂に!

急登ゾーンに入って、ゆっくりと登っていくと「落石注意」の看板も出てきました。
前に歩く人や下りてくる人に注意しながら、また自分の足元の石に足を取られないよう慎重に登っていきます!

ここまでまっすぐ登っていくようなルートでしたが、途中、やや右に曲がっていくように登っていきます。
まっすぐと右で枝分かれしているようですが、見やすい大きな看板もあり助かります。

「馬返し」を過ぎてから30分ほど急坂を登ったところで、次のポイントに到着しました。
「天狗の露池」というポイントでした。
ここまでは特に眺望はありません(開始から約40分)。
サクサクと登っていきます!
と言いたいのですが・・・

目の前には大きな岩と木と急登が!!
一瞬、塔ノ岳の大倉尾根(通称:バカ尾根)を思い出させる光景でした。
この日の朝にはハイキング程度とはいえ「美ヶ原」という山へ行っていたのと、ここまでの運転での疲れも若干ありました・・・。
少し心が折れそうになりながら5分ほど登り、一息吐こうと後ろを振り返ると!

まだまだ樹林帯ではありますが、湖を見下ろせる景色が広がっておりました!
これで少し元気を取り戻し、落石と滑落に注意しながら進んでいくこと約10分で・・・

将軍平に到着!!
登山開始からちょうど1時間経過しようとしたときでした。

こちらでしばし休憩して、いよいよ山頂ヒュッテと山頂を目指します!
あと30分ちょっとのところまで来ました。

山小屋の管理人が飼っていらっしゃる犬なのか、中から元気に挨拶をしてくれてました笑
犬に癒され少し元気をチャージしたら、いよいよ山頂へ!
【写真で山歩き②】 山頂ヒュッテまで:地獄の岩場祭り!
将軍平まで来たら、あとは30分くらいで頂上です!

将軍平での標高は2,350mくらいなので、あと200mくらい標高を上げていけば到着です!
引き続き、樹林帯を歩いていきます。

このような緩やかな坂が再び出てきたかと思えば、5分もしないうちに、またまた岩場の急登が・・・。

急登を10分程よじ登っていくと、眩しい太陽が目に入ってきました!!!
もう近いのか!?

ここまで来れば、爽やかな秋空がスッと見られます。
そして、頂上まではあと15分のところまで来ました!

樹林帯を抜けて、岩稜帯に入っていくので、ロッククライミングをしている気分に!
続々と山頂から下りてくるので、すれ違い時は注意ですが、横に避けられるスペースは充分にありますので、落ち着いて登りましょう!
*基本的には登りが優先です
急峻な岩場を抜けた辺りでは、左側に八ヶ岳が姿を現しましたよ。

もう少し進んだところでの八ヶ岳アップもどうぞ!

また、前を見ると青い屋根の小屋が近くに見えてきました。
これが「蓼科山頂ヒュッテ」です!


ちょうどお昼のピーク時であったことから、山頂ヒュッテは大勢の登山客で賑わっており、とりあえず外観だけ撮影して通り過ぎました。
まずは山頂標識を探します!

【山頂で山歩き③】 広い山頂では八ヶ岳の眺望を独り占め
山頂ヒュッテを通りすぎてまっすぐ歩いていくと、岩がゴツゴツした広場になっており、想像以上に広い山頂となっておりました!

そして、山頂標識も忘れずに撮影!

広い山頂にある1つの大きな岩に腰掛け、山頂に到達した達成感に浸りながら、目の前の八ヶ岳をしばらくぼんやりと眺めておりました。
まさに美しい八ヶ岳を見ることができる特等席でした。

八ヶ岳を見ながら、特等席の岩で昼食を取りました。
そのあと30分程度お昼寝兼日光浴をしたのですが、この時間が本当に最高でした!
登山を開始して1時間30分程度で登頂、およそ1時間くらいは山頂でゆっくりと過ごしました。
日光浴を楽しんだあとは、広い山頂の周りを歩いて、さまざまな山を眺めることができました。

反対側には霧ヶ峰と、同日の早朝にハイキングをしたばかりの美ヶ原も見下ろすことができました。

美ヶ原方面。

また、群馬県方面には浅間山などの山々も遠くに眺めることができました。

山頂の中央には「蓼科神社」本社の鳥居と祠が設置されておりました。

もう少し長居したい気持ちもありましたが、山荘に寄って何か食べたかったので、下山開始!
これほど広い山頂を持つ山を他に知りません。
素晴らしい眺望に囲まれながらゆっくりと過ごすことのできる山です!

下山時は、将軍平の「蓼科山荘」に立ち寄りました!
【さいごに】 下山時の蓼科山荘ではバニラアイスとコーヒーでホッと一息
下山時は、登りの時よりも滑落に注意です。
鎖場もいくつかありますので、うまく使いながら慌てずゆっくりと下りていきましょう。


下山開始からおよそ20分程度で、蓼科山荘に到着しました。
このとき午後2時過ぎでしたが、それほど人もいなかったので、ここで少し休憩することに。

メニューも豊富で、しばし悩みました・・・

クレームブリュレのセットは次回リベンジとして、頼んだのはバニラアイスとホットコーヒー。
濃厚で甘いバニラミルクのアイスと温かいコーヒーでリラックスしたひとときを過ごしました。

山荘の中はこんな感じ。


休憩したあとは山荘の外にあるお土産を見ていきました。

いかがでしたか?
今回は、八ヶ岳北部に位置する山頂の広い岩場の山「蓼科山」をご紹介しました。
山頂直下の急峻な岩場は中々大変ですが、距離自体は短く、休憩込み5時間でピストンできる手軽さが魅力だと思います!
何より八ヶ岳の美しい山容を眺められますし、ほかたくさんの山々に囲まれながら広い山頂でゆったりすることができます。
途中、山荘が2つあり、どちらも食事メニューが美味しそうで、お土産も充実しております。
*下の写真は「蓼科山頂ヒュッテ」の外観


蓼科山の人気ぶりがよく分かった山行となりました!
皆さんも次の週末は「蓼科山」にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
最後までありがとうございました!