みなさん、こんにちは!
わったせいです。
今回は「沼津アルプス」を縦走した時の山行をご紹介したいと思います!
「静岡県の沼津にアルプスなんてあるの??」と思われますが、スイスとかにあるような4,000m級の高い山、つまり「アルプス」は残念ながら沼津にはありません。。
この「沼津アルプス」は、あくまで愛称として親しまれているのであって、実際には200mから300mクラスの山々が連なっているだけです。
*こういう言い方をするとなんか可哀想(笑
しかし、1つ1つの山は低くても、登り下りのアップダウンを何度も繰り返すので、舐めていると結構しんどかったりするスポットです。
しかし、登山口やルートコースはたくさんありますので、ご自身の体力レベルに応じたコース設計が可能です!
さらに、低山でありながら富士山や駿河湾の絶景を眺められますので、ぜひ一度は訪れてみて欲しいところです!
それでは見ていきましょう!
*情報は2022年2月26日(土)時点のものです
【はじめに】沼津アルプス登山口までのアクセス-多比の場合-
「沼津アルプス」の縦走登山は、いくつかルートやコースがあり、初心者から中級・上級者まで楽しめます。
この日は「多比」(たび)」、というバス停よりスタートしましたので、バス停までのアクセスをご覧ください!
多比までは、電車とバスでアクセスが可能です。
①JR東海道線下り方面の電車に乗車後「沼津駅」で下車
②沼津駅南口から出ている路線バスに乗車後「多比」で下車 ※運賃は¥490(ICカード使えます!)
「東海バス」の場合・・・南口乗り場3の「木負農協」行き ※始発は7:30
「伊豆箱根バス」の場合・・・同じ乗り場3の「長岡駅」行き ※始発は6:25
ちなみに、僕が訪れた2月下旬、多比で下車した人は僕だけでした笑
登山客風の人も僕以外に誰もいませんでしたので、一人で悠々と登山を始められるどころか、逆に不安になったのを覚えております。
まだ沼津アルプスの知名度は高くはない、ということでしょうか。
ルート紹介
今回は、バス停「多比」よりスタートし、「多比口峠」に出て、大平山(356m)→鷲頭山(392m)→志下山(212m)→徳倉山(253m)→横山(183m)→香貫山(193m)までと、南から北上していくルートを採りました。
詳細はYAMAPでも確認できますので、DOMOとアカウントフォローを頂けると励みになります!
沼津アルプス縦走 / わたるさんの志下山・横山(静岡県)・鷲頭山(静岡県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
1日で10個近くの山を踏破することが出来ますので、ピークハンターには嬉しい場所ですね!
今回は沼津アルプスを一気にすべて踏破しましたが、総距離は10.9kmで、標準のコースタイムは6時間と3分です(YAMAP調べ)。
途中で疲れたりした場合は、登山口やバス停まで降りられるルートが各所にありますので、事前に確認しておきましょう!
それでは、いつものように写真で山歩きをしていきましょう!
【写真で山歩き①】多比から最初のピーク、大平山(356m)へ!
写真はありませんが、沼津駅から多比までは途中から海沿いの道路を走り、すぐ近くに漁港も見えるエリアです。
今回は行きませんでしたが、周辺では釣りが出来たり、美味しい魚介料理を楽しめる飲食店などがあると思いますので、多比を沼津アルプスの終着点とする際はぜひリサーチしてみてください!
ということで、バス停の多比で下車をして海とは逆方向に歩くと、早速お山が見えてきました!
まずは最初のピークである、「大平山」を目指します!
沼津アルプスの中では、最高峰の「鷲頭山」に次いで2番目の高さの山となります。
この北上ルートは、最初の大平山と鷲頭山の2トップを踏破してしまえば、あとは楽勝!だと思っておりました。思っておりましたが・・・。
まあ、とりあえず先に進みましょう!
しばらく民家が立ち並ぶエリアを歩いていくと、登山口らしきものが見えてきます。
カラフルで分かりやすい標識!
登山を始めてまだそれほど経っておりませんが、先にも後にも、こんな独特な標識を見たことがありません!
一番上の「大平山・ワシズ山」と書かれた方向へ進んでいきます。
登山道は整備されていて、道迷いしやすい箇所もなく、上のようなカラフル標識が出てくるので、序盤は順調です。
ただ、樹林帯の中を歩くので、景色は楽しめませんし、少し登りもキツいのでゆっくり焦らず登っていきましょう。
途中、「多比口峠」という分岐にでて、そこにもカラフルな標識が丁寧に方向を指してくれているので、しっかり見逃さないようにしましょう!
それ以降は少し道が狭くなり、登りももう一段険しくなってくるので、慎重に登っていきましょう。
峠から10分経つか経たないくらいで、早速最初のピーク「大平山」に登頂です。
開始から40分くらいで着けました!標準タイムでも1時間あれば到着できるかと思います。
山頂からの眺望はこのような感じです!
山頂から引き返し、「多比口峠」まで戻ってくると、お次は最高峰の鷲頭山へ向かいます。
【写真で山歩き②】 沼津アルプスの最高峰「鷲頭山」へ!
「多比口峠」を過ぎてから鷲頭山へ向かう途中は、岩がゴツゴツとした道となりますので、足元には十分注意して歩きましょう。
この日は晴れておりましたが、季節はまだ冬、霜が降りていて濡れている箇所があったりしますので、ゆっくりとしっかり足を着けて歩くようにすれば安心です。
この辺りで、初めて他の登山者の方と会いました。
冬の低山はエリアによってはあまり人がいないので、森林浴を独り占めできるのが良いところですね!
このまま少し進んでいくと、だんだんと眺望が拓けてきます。
正面の鷲頭山を目指しながらも、ふと右に目をやると、本日最初の富士山が見えました!
また、下の写真たちのような、変わった風景も途中に出てくるので、多比口峠から鷲頭山までのエリアは、沼津アルプス縦走の中で個人的に気に入っている箇所の1つです。
上の奇形樹に空いている穴から、思わず子供のように景色を覗き込んでしまいました笑
そこで、富士山の景色が見えることを発見するのでした笑
また、石と苔の階段が設置されている箇所もあり、気分が少し和みました。
それまで巨石がゴツゴツと敷かれた道を足元に注意しながら歩いていたので、疲れが出てきたタイミングでもありました。
そこに、上の写真のような階段が、しかも短く設置されていたので、何だかおかしくて思わず笑いそうになったのと、何ともその石段が可愛らしくて、和みました笑
少し登っていくと、またあのカラフルな標識が!
少しボロッボロですが、そこには鷲頭山までの残り時間が記載されておりました。
あと少し!
ということで小休憩を入れていると、そこからは街の景色も見えました!
沼津アルプスの最高峰だけあって、なかなか簡単には辿り着けませんが、途中にいくつも様々な景色を見せてくれるので、登山者を飽きさせません!笑
あと少しもうひと頑張り!ということで鷲頭山目指して再開!
そこから10分くらい経過してからでしょうか。
ようやく2つめのピーク「鷲頭山」に登頂です!
大平山からは約40分で到着です。
鷲頭山の山頂も木々に囲まれており、眺望は駿河湾が少し見える程度でした。
ここが沼津アルプスの最高峰なので、あとは下山しながら他の山を回るという形になります。
ただし、距離的にはまだ序盤もいいところ(まだ約20%くらい)。ゴールまではあと7-8kmもあります!
最後の香貫山まで引き続きLet’s Go!
【写真で山歩き③】駿河湾ビューとトンビ!
沼津アルプスの最高峰を抜けてからは、「小鷲頭山」(標高330m)という山があります。
そこからは、駿河湾を見下ろすことが出来ます。こちらです!
小鷲頭山からさらに下っていくと、またまた巨石ゾーンへと移っていきます。
今にも落ちてきそうな巨石が目の前に出てきました!どうやって今の形になったのかすごい気になります。。
こうして樹林帯をずっと歩いていくのかと思いきや、再び眺望が拓けてきました!
富士山の次は駿河湾の海が!これぞオーシャンビュー!!
先ほどより、近くで海を眺めることができ、思わずアッと声が出ましたね。
また、振り返るとさっきまでいた鷲頭山と小鷲頭山が並んでよく見えるではありませんか!
ついさっきまで登った山があっという間に遠のいて見える、というのも登山あるあるですね。
飽きない自然の雄大な景色に時間感覚が無くなってしまっているのでしょうか?笑
さらに進むと、海のよく見える眺望がもう一つ。
駿河湾と伊豆半島の稜線がくっきりと見える美しい光景です。
この辺では、トンビが数匹飛んでおりまして、なにやら狙っている様子でした。
この展望台ではよく食事休憩をする人が多いのかもしれませんね。トンビに食べ物を盗られないように要注意です!
トンビに襲われて怪我してしまうリスクもあるので、ここら辺では樹林帯に入って安全を確認してから食事を摂るようにしましょう!
「さざなみ展望台」を過ぎてからは少し急な登り返しがありますが、樹林帯へ入っていくとだんだんと平坦な道になっていきます。
ここでちょうど沼津アルプスの中間地点?らしき標識が出てきますので、広いところで一休みしましょう。
ここは「志下坂峠」というところで、ここから直下にある登山口に行って終わらせることも出来ますので、ご自身の体力と相談しながら決めましょう。
ちなみに、その手前にある「志下峠」という峠からも、バス停まで行ける道が用意されております。
「志下坂峠」を過ぎるといよいよ後半戦となりますので、引き続き気を引き締めて行きましょう!
【写真で山歩き④】 いよいよ後半へ!-徳倉山からの富士-
「志下坂峠」から少し行ったところに「千金岩」というご利益がありそうな岩があるのですが、そこから見下ろせる駿河湾も良かったです。
沼津アルプスで香貫山に向かうルートでは、駿河湾の景色を見れるのはおそらくここが最後でしょう。
そこからは再び樹林帯エリアに入っていきます。
野鳥が賑やかで楽しい山歩きを楽しめます笑
樹林帯をさらに進んでいくと、こんな歴史的建造物も目にすることになりました。
下の写真のような穴に銃を設置して、外の戦闘機を狙っていたのでしょうか?
普段決して見ることが出来ない光景を見ることが出来ました。
自然だけでなく、歴史の遺物もきちんと残されていて、沼津の歴史の一部を感じることが出来ました。
もう何山目踏破して、あと何山残っているのか数えるのを忘れてしまいそうになった時、再び景色が拓けた場所に出ました。
標識には「徳倉山 256m」と書かれており、奥には雲に隠れた富士山?が見えました。
真正面から見えるはずなのに、もう雲のせいで台無しですね!笑
行動食を食べながら少し待ってみましたが、雲がどいてくれる気配がなかったので、お次の山へ向かうことにしました。
いよいよ残すはあと何山だ〜??
【写真で山歩き⑤】 いよいよ後半戦へ!-横山と香貫山-
あとどれくらいだー?
と思いながら歩いていると、例のごとくカラフルな標識が教えてくれました!
書いてありましたよ、「アト2山」と!
そう、その2山が「横山(183m)」と「香貫山(193m)」です!なんともう2つとも200m切ってる!!
ここら辺ではもうかなり地上に近い、というか民家も見え始めるような景観の中を歩いていきます。
ここまでくればもうサクッと行けてしまいます!
早速「横山」に到着!!あと1山!
もう楽勝、楽勝!と思っていたのですが!
横山から香貫山に至る道中、民家の立ち並ぶ舗装路を歩くのですが、なんと急な坂が見え始めてくるではありませんか!!
まさかまさか、香貫山って。。この坂を登らないと行けないのでは??
そうです!ラストの急坂を登らないと、沼津アルプス最後の山、香貫山の展望台には到着できないのです!!
はぁ〜、はぁ〜〜
やっとの思いで登り切ると、野鳥の案内板がどでかく設置されておりました笑
思ったよりたくさんの野鳥がいるんだな!というのが率直な感想でした。
しかし、今日はトンビ(トビ)しか見ていないぞ。。と思いながら最後の砦、香貫山山頂の標識を探します。
ありましたーー!
沼津アルプスの10座近い山を踏破した達成感と勝利の余韻に浸りながら、付近のバス停まで向かいます。
バス停までの途中、面白い岩と遭遇しました。「夫婦岩」というみたいです。
ネッシーみたいな岩からの眺望や富士山の景色を楽しみながら、最寄りのバス停に近づいてきました。
ゴールは「黒瀬」バス停。次のバスまでは時間がかなりあったので、バスは諦めて徒歩で沼津駅まで行きました。
この日は約4時間半の山行となりました。
【さいごに】 沼津アルプスは変化に富む楽しい山!
いかがでしたでしょうか?
沼津アルプスは200-300mレベルの低山の集まりですが、油断は禁物です!
全ての山を踏破するとなれば、獲得累積標高は1,000mくらいと、丹沢エリアに匹敵するので、体調は万全にしていきましょう!
それでも、途中にいくつも峠があり、そこから最寄りの登山口やバス停もあるので、途中でリタイアも出来ますし、毎回異なるルートを楽しむのもアリです!
登山初心者から中上級者まで、幅広く楽しめるはずです!
駿河湾と富士山の景色も抜群ですし、野鳥がたくさんいたり、カラフルで可愛い標識で道も分かりやすい。
ぜひ、春秋冬の季節に行かれることをおすすめします!(夏の低山はもう暑いですからね。。)
以下、沼津アルプスのまとめです!
・登山口やバス停が多いのでルートバリュエーションが豊富でアクセスも良い!
・意外とアップダウンが多いので、トレーニング目的としてもちょうど良いかも!
・岩の道、樹林帯、富士山と駿河湾、、とさまざまな景色が見られるので、飽きずに山歩きを楽しめる!
・1日でたくさんの山を踏破できるので、ピークハンターは必見!
以上、最後までありがとうございました!
みなさんの今後の登山計画に役立てれば幸いです!
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