皆さん、こんにちは!
わったせいです。
蛭ヶ岳への日帰りチャレンジ、いよいよ完結編となります。
*2022年4月23日(土)の山行記録です。
これまでの軌跡については以下2本の記事で紹介しておりますので、ご覧頂けますと嬉しいです!
蛭ヶ岳日帰りチャレンジ-その1
神奈川県で一番標高が高い蛭ヶ岳に日帰りで登山しました!-始動編-
蛭ヶ岳日帰りチャレンジ-その2
神奈川県で一番標高が高い蛭ヶ岳に日帰り登山しました!-檜洞丸編-
下は檜洞丸に到着してからのコース概略です。
②檜洞丸からアップダウンを繰り返しいくつかの山を経由して蛭ヶ岳(標高1,673m)へ
*山頂まで辿り着けたなら、蛭ヶ岳小屋の名物を食べておきたい!
③下山開始。丹沢山と塔ノ岳を目指す
*ここあたりの稜線歩きは何度でも行きたい!
④塔ノ岳からは大倉尾根(バカ尾根)で大倉バス停まで下山
*ひたすら坂を下りスタミナを消耗・・・でもあと少し!
今回は檜洞丸から先の蛭ヶ岳へ遂に到達するまでの様子を含め、②〜④までを一挙に紹介していきます。
いざ、蛭ヶ岳へ!!!
それではどうぞ!
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【日帰り登山可】首都圏で人気の百名山「丹沢山」に行ってきました!
【コース詳細②】 険しい道を乗り越え遂に「丹沢最高峰」をめざす!
檜洞丸の山頂近くにある「青ヶ岳山荘」を抜けるところで、いったん下る道が出てきます。
せっかく登ってきたのにぃ。
さすがは神奈川県最高峰。簡単には到達させてはくれません。
しかし、下りの階段を歩く時には、真正面に「蛭ヶ岳」が見えますので、一気にやる気がみなぎってきます!
ここら辺では、もう周りを見回しても街の様子は見えませんので、
もう山中の奥に来てしまったんだな
という感覚になります。
それでも、さすがは人気の丹沢エリア。
丹沢の山奥エリアでも、それなりの人出でした。
そう、檜洞丸周辺までは・・・。
【孤独な山歩き】 景色は最高!でもアップダウンがキツい・・・
檜洞丸から蛭ヶ岳へ向かう最初の下りでは、檜洞丸の山頂方面へ向かう人たちとポツリポツリと、すれ違っていました。
しかし、しばらく歩くとすれ違う人の数もめっきり途絶え、しかも後ろから来る人も居ない、という少し寂しい山歩きとなりました。。。
それでも先ほどよりはだいぶ蛭ヶ岳も大きく見えるようになった(近づいてきた)ので、休まず進み続けます!
天気にも恵まれ、山と空が綺麗に映えておりました。
良好な景色を独り占めできる時間でした。
ソロ登山だと、山奥にぽつんと一人になる怖さはありますが、その分大自然を独り占めできますし、気を遣わず自分の好きなタイミングで休憩を取ったり写真を撮れたりして楽しめる、という良さがあると改めて実感。
孤独な山歩きに少し慣れ始めた頃、今日初めての梯子が現れました。
確か、檜洞丸頂上から下り切ってから緩やかな道をしばらく(30分くらいでしょうか?)歩いていたタイミングだったと記憶しております。
ここでまた登り返しかぁ〜
このあと、同じような梯子が2-3ヶ所ありましたとさ・・・。
檜洞丸編でご紹介したように、ひたすら急登というのも疲れますが、アップダウンの多さも中々のしんどさです。
しかも、同じ日に両方も味わうことに・・・。
この時は、さすがに足へのダメージが気になりましたね。
特にアップダウンを感じさせる写真は、この「臼ヶ岳」という途中のピーク?に差し掛かるときのものかなと思います。
このような感じの道を何度か繰り返していく、まさに修行のような時間でした・・・
それでも、延々と続くアップダウンを繰り返していくうちに、段々と蛭ヶ岳も近くに見えるようになっていきました。
この時点で既に登山開始(西丹沢VC出発後)からおよそ3時間半近く経過していたのですが、YAMAPによると、蛭ヶ岳まではあと30分のところまで来ておりました。
檜洞丸頂上からは休憩を入れていなかったので、ここで小休憩を挟み、最後の難所に挑みます!
あと少し!
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【最後の難所】 蛭ヶ岳まではあと少しなのに・・・スリル満点の岩登り
ようやく、蛭ヶ岳まであと少しというところでも、やはり難所が出てきました・・・
これまで、初めての渡渉(ゴーラ沢出合)や檜洞丸までの急登、檜洞丸から先の梯子とアップダウンの連続・・・、
と、1日の登山では経験したことのない数の難所を乗り越えてきたつもりが、最終目標の手前でもやはり難所が立ちはだかっていたのでした・・・。
それが・・・
この鎖場と岩場です!!!
ハァ。。。
思わずため息が漏れました・・・
傾斜もかなり急だし、万が一手や足を滑らして落ちたらもう・・・ジエンドですね。
ザックから手袋を取り出して装着、覚悟を決めてゆっくり慎重に登っていきます。
登ってみると、思ったより岩場は安定しており、足や手を掛けるには十分なスペースもあったので、比較的スイスイと登ることができました。
それでも、これまでの疲労が蓄積されておりますので、焦らずゆっくりと自分のペースで登っていきます。
幸い、この時は下りてくる人も居なければ、後ろから登ってくる人も居ませんでしたので、マイペースに登ることができました。
一歩、というよりは一手、また一手と、ゆっくり着実に登っている中、次の岩に手を掛けた瞬間目の前に現れたのが・・・
束の間の癒しでしたね。
ここから上には、可愛らしいお花がお出迎えしてくれました。
そして岩場も終盤、ひと呼吸置きながら後ろを振り返ると、これまた美しい景色が目の前に広がっておりました。
富士山も見えて、めちゃめちゃ綺麗な景色に感動。
しかしこの時、不安定な岩場と高度感から、感動と同時に恐怖感も混ざっておりましたね。
ここでようやく鎖場&岩場が終わり、遂に残り約0.5km(500m)のところまで到達できました!
*岩場ゾーンの登りは実際のところ10分くらいでしたが、緊張からか体感的にはもう少し長かったように思います。。
最後の木道を登れば、丹沢最高峰「蛭ヶ岳」を制覇できます!
もう目の前だ!
【完登!】 丹沢最高峰で食べる名物〇〇〇は格別の味!
長かった西丹沢VCから蛭ヶ岳までの道のりも、もうあと少し!
最後の登りは木道を駆け上がっていきます!
と行きたいところですが、後ろにはこれまで辿ってきた稜線を見下ろすことができましたので、記念に1枚撮ります。
また、こんなお花も咲いておりました。
岩場で見たものと色が違う。
周りに咲くお花に癒されながら木道を歩いていくと、あと「0.2km」(200m)の標識が出てきました。
そしてお決まりの山頂手前にある急傾斜の木道!
その前の岩場の方が怖くて嫌だったので、これしきの階段ではもう何も感じなくなっている自分がいました笑
ソロ登山家として、またひとつ成長を実感!
ルンルンで階段を登っていきます♪
*実際はそんなテンションではなかったと記憶しております笑
これにて、蛭ヶ岳登頂です!
山頂広場のすぐ下のところには、こんな注意看板がありました。
僕が登ってきた岩場を、逆に下りる時の怖さを想像したら・・・
蛭ヶ岳から檜洞丸方面を目指す方はくれぐれも滑落にご注意くださいね。
と、気を取り直して〜蛭ヶ岳登頂の記念に山頂標識を撮りました!
午後からは天気が悪化してしまいましたので、眺望はパッとしなかったのですが、蛭ヶ岳に到達した時の楽しみが、実はもう1つありました!
それは・・・
蛭(ヶ岳)カレー
です!
この蛭カレー、通称「ひるカレー」は山頂小屋が提供している名物カレーで、提供時間が限られているため、蛭ヶ岳まではずっとカレーのことも考えておりました笑
*ここのカレーも美味し!:【神奈川県・大山】雰囲気が素敵な山カフェ−ヤビツ峠レストハウス−
山頂に到着した時はちょうど13時頃で、提供終了の30分前でしたので、無事「ひるカレー」にありつくことができました!
お値段は¥1,000で普通のカレーなんですが、「4時間超の登山後」に食べるこのカレーは格別でした!
ルーが濃いので、塩分を欲していた体によく染み渡ります。
ぜひ、この「ひるカレー」も目当てに、蛭ヶ岳に挑戦してみてはいかがでしょうか?
カレー提供時間は「蛭ヶ岳山荘」HPによれば、10:30-13:30らしいです。
*本記事執筆(2022年9月23日)時点の情報ですので、最新情報は事前チェックをお願いします!
カレーでお腹を満たした後は、大倉バス停までひたすら下山となります!
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【表尾根】初めてのソロ丹沢は、ヤビツ峠から塔ノ岳を目指しました!
【コース詳細③④】 稜線歩きを楽しみながらの下山開始!
ここからは詳しいルート説明は省略し、写真中心でお送り致します!
丹沢山〜塔ノ岳までの様子(コース③)は、蛭ヶ岳登山の直前(2022年3月頃)に、丹沢山へ日帰り登山した時の記事をご覧頂ければ、なんとなくお分かり頂けると思います。
【日帰り登山可】首都圏で人気の百名山「丹沢山」に行ってきました!
また、塔ノ岳〜大倉までの様子(コース④)は、もう少し前(2022年1月末頃)に、塔ノ岳日帰り登山をした時の記事をご参考にして頂ければと思います!
【表尾根】初めてのソロ丹沢は、ヤビツ峠から塔ノ岳を目指しました!
それでは、蛭ヶ岳登山の下山時の様子をお写真でお伝えしていきます!
*天気はあまり良くありませんでした・・・・
【コース③蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳】
以上が、蛭ヶ岳から塔ノ岳までの下山の様子でした!
ガスっている時間の方が長かったですが、却って幻想的な景色を見れた、良い稜線歩きでした!
【コース④塔ノ岳〜大倉】
大倉尾根(バカ尾根)下山中は、早く帰りたいのと疲労から景色を撮影する余裕がありませんでしたので、写真少なめです。。。
【さいごに】 結論:丹沢は1日で巡るのはモッタイナイ!
日帰りでの蛭ヶ岳登山について3回に分けて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回、蛭ヶ岳日帰り登山を半ば強行?したような行程でしたが、数々の難所と絶景、絶品カレー、そしてお気に入りコースでの稜線歩きと、盛りだくさんの登山でした。
これは全て1日での出来事でしたので、充実感とともに、疲労ともう一つの感情(感想)が湧いてきました。
それぞれの景色を、もう少しじっくりと楽しみたかったなぁ
今回とこれまでも、弾丸での登山をしてきましたが、途中にある山荘に泊まりながら、じっくりと丹沢エリアの魅力を味わうのが登山上級者の楽しみ方なのかなぁとも思いました。
また、日没や夜景、日の出といった絶景も山の大自然の中で見れるので、小屋泊登山に一層興味が沸きました。
丹沢エリアにはたくさんのルートもあれば、宿泊可能な山荘もたくさんあるので、今後は色々なルートを試しながら、自分のお気に入りの過ごし方を見つけていきたいと思った、そんな山行でした。
以上です。
みなさんの今後の登山に、少しでもお役に立てれば嬉しいです!
最後まで、ありがとうございました!!
丹沢山域には魅力的なお山がいっぱいあります!
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