【奥丹沢】伊豆「じゃない方」の大室山は静かに山歩きしたい人向き!

tanzawa2_omuroyama 【低山ハイク】

みなさん、こんにちは!

わったせいです。

今回は、少しマイナーな山を紹介したいと思います。

ようやく少しずつ登山に慣れてきて、「近くの低山はもうへっちゃらだよ!」なんて方にもススメたい山です。

今回の記事は、

初級者からのステップアップにピッタリな山に登ってみたい!

大勢の登山客で賑わっている山はもう飽きた!

・たまには一人で静かに山登りをしたい!

そんな方に紹介するのが、神奈川県と山梨県の境にある・・・

大室山(おおむろやま)

です!

ちなみに、まったく同じ名前のお山が静岡県の伊豆にもありますが、今回は伊豆「じゃない方」の大室山です!

それではまず、大室山の基本情報から!!



【はじめに】奥丹沢にある「大室山」ってどんな山?

まずは「大室山」の基本情報から見ていきましょう!

大室山は、神奈川県山梨県の境にある標高1,587mの山です。

大山、鍋割山、塔ノ岳や丹沢山といった、人気の山が集まる「東丹沢」エリアより少し北西(地図上では左上)に位置しております。

比較的アクセスが良好な東丹沢と対照的に、大室山の登山口周辺は、山深く交通アクセスが不便なエリアのため、「奥丹沢」と言われることもあるようです。

また、交通アクセスがやや不便なエリアとしては、大室山より少し南に位置する「西丹沢」エリアがあり、そこには「檜洞丸(ひのきぼらまる)」や丹沢最高峰の「蛭ヶ岳(ひるがたけ)」といった中級者向けの山が立っております。

神奈川県で一番標高が高い蛭ヶ岳に日帰りで登山しました!-始動編-

交通アクセスが良く、比較的初級者でも気軽に行けるような賑やかなエリアが「東丹沢」、登山口が山深くにあり、アクセスも少し不便な中級者向けの静寂なエリアが「西丹沢」「奥丹沢」といったイメージでしょうか。

初級者向けの山に飽きてきたなぁ

なんて方は「西丹沢」や「奥丹沢」の深い山奥での静かな山歩きをぜひ一度楽しんでみて下さい!

きっと、東丹沢とは違った景色や魅力を感じることができるでしょう。

「大室山」を目指すルートは主に2つあり、「西丹沢ビジターセンター」から目指すルートと、「道志の湯」付近の登山口から目指すルートです。

西丹沢VCには、電車・バスでのアクセスが可能

「西丹沢ビジターセンター」の登山口には、電車とバスを利用して行くことができます。

しかし、バスの本数が少ないのと、距離もそこそこある為、始発バスに乗車できたとしても、スタート時間が遅くなってしまいます。

さらに、ビジターセンターから大室山までが遠いので、時間に余裕を持った計画はもちろん、ある程度の体力が求められるルートだと思います。

そこで今回僕は、後者の「道志の湯」近くの登山口から大室山を目指すルートを採りました!

この場合、車でのアクセスが前提となりますが、早朝から動くことができ、さらに下山後にはすぐに温泉に入れるのが、このルートの良さです!

つづいては、ルート詳細について紹介します。

【ルート紹介】 大室山は加入道山ルートのピストンが王道です!

さて、お次はルートについての紹介ですが、はじめて大室山に挑戦する場合は「加入道山」を経由するピストンコースが比較的歩きやすくておすすめです!

[登山ルート概略]
登山口駐車場→加入道山(標高1,418m)→前大室(標高1,425m)→大室山→前大室→加入道山→登山口
*登りは約3時間40分、下りは約3時間ちょうどの合計6時間40分程度の山行が標準タイムです。

登山口は前述の通り、道志の湯近くの「加入道山登山口駐車場」となります。

地図での場所はこちらです。

すぐ北側に「道志の湯」(徒歩5分くらい)がありますが、こちらの駐車場はカーナビで住所検索してもヒットしませんでした。。

お車で行かれる場合には、「Googleマップ」でナビしてもらうなどした方が良いでしょう!

スマホを手に運転するのはもちろん危険ですので、スマホスタンドを設置するか、同乗者にナビしてもらいながらの運転で、安全運転を心がけましょう。

僕が来た4月中旬は、朝7時過ぎでもかなり空きがありました

やはり、交通アクセスがあまり良くない奥丹沢だからでしょうか。
それでも僕は、たまにはひと気の無いところで黙々と歩くのも好きなので、あまり気にはなりませんでした!

AM7:00ちょっと過ぎであれば全然空いてます!

駐車場から登山口に到着したら、さっそく加入道山を目指します。

つづいて、登山の様子を写真を交えて紹介していきます!

【写真で山歩き①】 登山口から加入道山までの登り

さて、いよいよ大室山を目指して「加入道山登山口駐車場」を出発します!

道志村の早朝はまだ少し肌寒かったのですが、桜が綺麗に咲いておりました♪

天気はあいにくの曇りですが、駐車場前の桜が綺麗でした!

駐車場を出て、舗装された緩やかな坂道を少し歩くと登山口が見えてきます。

登山口には「熊出没注意」の看板がありました。早速、熊よけ鈴を取り付けて最初の目的地、加入道山へ向かってスタートです!

大室山までのコースタイムはよく見えませんが、最初の加入道山までは約2時間です。

登山口を少し過ぎてからも、いろいろな標識や注意喚起の看板が出てきました。
」丹沢と言えども丁寧な案内があるので、道迷いの心配はあまりありませんでした!

道志は横浜市の水源地のようです。

今回の大室山登山日2022年4月17日時点での情報ですが、加入道山までの途中(山頂手前)に崩落箇所があるとのことで、下の写真のような注意喚起があります。

このあと、きちんと迂回路の案内も分かりやすく出てきておりましたので、もし見かけたら、よく周りに注意しながら歩きましょう!

比較的最近設置された注意喚起のようでした。

崩落注意の案内を過ぎると、川の側を通る箇所があります。
序盤は、川の流れる音と小鳥のさえずりが心地よいBGMを聞きながらの山歩きになりますので、リラックスして歩けます!

水源林だけあって、登山口付近は川が流れております♪

特に序盤は、看板や標識がこれでもか!というくらいよく出てくるので、安心です。
しかしこのあとはずっと、鬱蒼とした樹林帯をひたすら歩いて行くので、丹沢山や塔ノ岳に行く時のような、視界の開けた稜線歩きができる「東丹沢」とは全く雰囲気が異なります。

何度目かというほど、よく標識や看板が出てきます。
しばらくの間はこのような道を登っていきます。

登山口の駐車場を出てから、およそ30分くらい歩いたところで、休憩ポイントの東屋が出てきますので、しっかりとここで水分を補給しましょう!

この時間(AM8:00)は独り占めできました笑

広くて座れる場所なので、食事や着替えなどもできますね!

こちらの休憩スペースでおやつと水分補給、着替えを済ませてから(暑くなってきたので1枚上着を脱ぎました)、登山再開です!

さて、登山再開後すぐにまた標識が出てくるので、道迷いの心配はありません。
しかし、ここからは登りが少し急になりますので、焦らずゆっくりと登っていきましょう!

気を取り直して、加入道山山頂へ!

坂がやや急になってきて疲れてきたタイミングでふと周りを見ると、少し視界が開けてくる場所に到着しました。
そこからの景色がコチラ。なんと、こちらの景色がこの日一番の眺望でした。。

だんだんと雲行きが怪しくなってくる中での、この日ベストショット

引き続きこのような感じで樹林帯を歩いて行くのですが、途中こんな危なっかしい箇所もありました。

足を滑らせないよう、細心の注意を払って進みましょう。

周りは木ばっかりで、同じような景色の中を歩くこと30-40分くらいでしょうか。
登山口すぐで見かけた注意喚起の場所(崩落箇所)であろうところまで来ました。

左矢印側←が迂回路ですので、真っ直ぐは行かないように!

ここで地図アプリ「YAMAP」で現在地を確認したところ、もう山頂まで少しのところまで来ておりました。やったー。

とはいえ、←矢印の方向は登り坂になっているので、せっせと登っていくと、山頂まであと0.3km (300m)の標識が出てきました!

大室山までの距離も出てきましたね。

「加入道山までは、あとひと踏ん張りだ!」というところで、ここら辺から幻想的な(ガスガス)景色がお出迎えしてくれました笑

もう何も見えませんが、涼しかったので嫌いではありません笑

そして直後には、本日初の木道が登場します!
これ以降は、整備された木道を登ったり下ったりがほとんどなので、非常に歩きやすいです!しかも綺麗!!

新しく作られたものなのか、綺麗な木道でした

綺麗な木道をゆっくりと登っておよそ10分もしないうちに、第1のポイント「加入道山」山頂に登頂です!(眺望はありませんでした)

晴れていても眺望はおそらく無いので、すぐにスタート!

登山口から加入道山までの標準コースタイムは、およそ2時間20分のところ、約1時間30分くらいで着くことができました。

もう少しゆっくり歩いても良かったかなぁと思いつつ、本日の最終目標、大室山まで引き続きこの調子で目指していきます!

つづいては、加入道山〜大室山までの様子をみていきます!

【写真で山歩き②】 大室山手前では富士山が見える!?

加入道山山頂はそれほど広くありませんが、それでもゆっくり座れるベンチなどが点在しているので、少し休憩を取った後いよいよ「大室山」を目指します。

ところが、初っ端から下りスタート。。

「またどこかで登り返しかぁ」そう思いつつも、木道エリアが長く続くので、足には優しいです♪

木道を下っていく途中には面白いものを見ることができました。

「クマヨケ」と書いてあるのでしょうか?

そばには木の棒(?)も掛かっていたので、「クマヨケ」板を棒で叩いて大きな音を出すことで、クマに人間の存在を知らせる為のものなのでしょうか??

どのような目的で設置されているのか、今でも分からないので、お詳しい方がいらっしゃったら教えていただけるとありがたいです!

珍しいものを見た後も、しばらく木道が続いていきますが、こんなものまでありましたよ笑

何か悲しそうな顔をしております笑

「悲しそうな顔して面白いなぁ」

なんて思った直後、この顔の理由が何となく分かって、僕も上のような表情になってしまいました。。

多分ですが、この先の「下り」で、再び登り返しが出てくるからという理由でショボン〜としているのではないでしょうか?

まあ、天気があまり良くなかったのもありましたが・・・

この時の景色は変わらず、ガスでいっぱいでしたー。

良く言えば「幻想的」な景色です。

木道の下り坂が一服したところで、お次はこんなものが出てきました。

なんと富士山!!

この日は残念ながら何も眺望は見られなかったのですが、実はこの絵が出てきたら、そこは「富士山のビュースポット」なのです!

後ろを振り返るか、前方、はたまた横を向けば見えるのか分かりませんが、この富士山の絵を見かけたら、一度周りを見渡してみてください!

こんな感じで富士山の景色が見られるようです!
*写真はおそらく夏に撮影されたもの。

こんな景色を見たかったぁ(おそらくこちらは夏に撮影した写真ですね)

大室山手前付近の富士山眺望は次回リベンジということで、進んでいきます。

こうしておよそ20分くらい登りを続けていくと、久しぶりに標識が出てきます。

大室山まではあと0.3km

ここまでくればもうあと少し!!

気合いで山頂まで登頂するも、大室山の山頂も眺望は無しなのです!笑

まずは綺麗な山頂標識を。

大室山は、山梨百名山のひとつとして数えられております。

もうひとつの標識も撮りました。

なぜか2つあるという。。

大室山の山頂は加入道山のようにベンチが無いので、お昼は加入道山まで戻って食べました。
行きの時は立ち寄らなかった、加入道山山頂近くの避難小屋を目指します!

【写真で山歩き-おまけ-】 加入道山の避難小屋はキレイでした!

この日は、景色が楽しめず、しかも下山途中に雨が降ってきてしまったのですが、レインコートを羽織って、まずは避難小屋で休憩するべく加入道山に戻ります。

加入道山と大室山の間は、途中下る場所もあり、もちろん今度は逆に登り返しとなってしまうので、結構大変なのですが、一度通った道で慣れているので、少しばかりスムーズに歩けました。

ピストン山行の良いところですね!帰りは安心♪

行きの時は気が付かなかった景色や新たな発見があるのも、ピストンの良さだと個人的には思います!

そのひとつ、猿の腰掛けには気が付きませんでした!

写真では伝わりづらいですが、結構な大きさでした!

思ったよりサイズが大きかったので、アップの写真も載せておきます笑

ちょいビジュアルがグロですね。。

こんな感じでスイスイと下山していくと、加入道山の避難小屋に到着しました!

外観はこんな感じです。

最近建てられたような綺麗な小屋です!

こちらが入り口前!

入り口前。雨宿り兼昼食に使わせて頂きました♪

中の様子は撮影し忘れてしまいましたが、すごく綺麗で快適な小屋でした。

テーブルの上には誰でも書くことのできる登山日誌が置いてあり、いろんな登山者の方がその日辿った(あるいはこれから辿る予定の)ルートを書き残しておりました。

また、付近のおすすめの場所注意箇所などについても書かれていて、まるで加入道山付近のガイドブックや情報誌のようでした!

加入道山へ途中立ち寄る際は、ぜひ一度手に取って読んでみてはいかがでしょうか?

こちらでは、雨宿りも兼ねて軽い昼食を取って、20-30分程度休憩しました。

避難小屋を出る頃には、雨も小降りになっていたので、このまま下山再開!

このあとは変わらず樹林帯をひたすら下りていって、標高が下るにつれて、どんどん天気は改善していき・・・

そして、登山開始からおよそ4時間30分で元の登山口駐車場に帰還することができました。

無事に帰還し、再び桜を見られました。

初めての奥丹沢は、眺望こそ少し心残りがありましたが、静かな山歩きを楽しむことができました。



【さいごに】下山後は「道志の湯」でひとっ風呂!

いかがでしたでしょうか?

今回は、登山ルートの難しさで言えば中級者クラスの山「大室山」を紹介しました。奥丹沢というだけあって登山口までのアクセスはやや不便ですが、

「加入道山」経由のピストンコースは木道や標識が多く初心者に優しい

・東丹沢と比較すると人は少ないので、静かに自分のペースで登山ができる

・天気が良ければ、富士山がよく見られるビュースポットがある

といった魅力があります。

簡単では無いけど難しすぎずちょうど良いレベルで、いつもと違ったテイストのお山をお探しの方には、こちらの「大室山」が良いのではないかと思います!

そして、下山後の楽しみである温泉ももちろんありますので、ぜひ「道志の湯」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

日帰り温泉の入浴料について、道志村外からお越しの場合は¥700ですが、横浜市民の方は¥500で利用できますので、横浜在住の方はぜひ!

ご参考までに、「道志の湯」ホームページのURLを載せておきます。

道志の湯|山梨県道志村にある日帰り温泉
道志の湯は山梨県道志村にある日帰り温泉施設です。

以上、奥丹沢の「大室山」について紹介させて頂きました。

本記事が、今後の皆様の登山計画に少しでもお役に立てれば幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました!



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