皆さん、こんにちは!
本記事は、2022年12月10日(土)に実施した「大山三峰山」の山行レポート・後編となります。
【前回の記事はコチラ👉】【冬の低山】大山三峰山は低山だけど健脚者向き!スリル満点の山歩き
前編では、三峰山の山頂まであと3km少しのところで終わっておりましたので、早速その続きからご紹介していきます!
また、最初の休憩ポイントに当たる「大きめのベンチ」付近には、注意喚起の看板が設置されておりました。
この先から山頂までは、とにかく急登と崩落地帯・鎖場と梯子の連続となり、難易度が一気に増していきますので、これから行かれる方は事前に要チェックです!
それではこの看板以降の道を歩いていきます!
【写真で山歩き③】 途中にある「物見峠」とは?回避できるコースはある?
さて、九十九折りの登りで途中にある休憩ポイントから登山を再開して数分後、三峰山までの距離が書かれた標識が再び出てきます。
このように、距離数が書かれた標識を見て「頂上まであと〇〇kmだ!」と自分を鼓舞して歩くのは登山でのあるあるですが、
ここの分岐(?)をちょっと過ぎた辺りで、どうやら事前にダウンロードしていたYAMAPの地図ルートとは違う道を進んでいることに気づきました。えっ?
事前に計画していたルートでは、もう1つ手前の分かれ道を左👈に進むようになっていたので、
一度引き返してみたのですが、それらしい道は見つかりませんでした・・・。
もう一度YAMAPの地図を見ると、今自分がいる位置とこれから進もうとしている道もどうやら、きちんとした登山ルートになっている様子(破線ルートでもない)でしたので、
この先「無理そうな箇所があったら引き返そう」と思いながら、かつ、できるだけ心を落ち着かせてそのまま進んで行きました。
*まだ時間もありましたので焦らずが肝要です、一度深呼吸すると良いでしょう
計画ルートと異なる点としては、三峰山までの途中にある「物見峠」と呼ばれるポイントを通過するかしないか、といったところでした。
YAMAPの登山計画では、この「物見峠」を通過「しない」ルートを選択しておりましたが、
予定より早いペースで来ていたし、せっかくなので、今回は「物見峠」まで行ってみることにしました。
あとでわかったことですが、結果的に「物見峠」を通過するコースは三峰山まで「遠回り」となるコースであった上、危険箇所⚠️が多かったです。
実際、そのあとの分岐を通過してから、僕より少し後ろにいた人に抜かれていたことに気づきました・・・
体力の消耗度や時間・安全の観点から、可能であれば「物見峠」を通過するコースは回避しましょう!
*今回見落とした理想ルートについては、時期未定ですが、再び実際に歩いてみて検証したいと考えております。
とりあえずは、コチラ👇の標識をみたら、地図をよく見て(物見峠をスルーする)コースへ進みましょう。
ただし、「物見峠」という名前だけあって、眺望はまあまあ良かったですよ!
お次は「物見峠」までの危険箇所⚠️の様子と眺望についてお伝えしていきます。
【NOT推奨ルート】 「物見峠」経由コースの登山道と眺望について
ここからは、今回僕がYAMAPの計画ルートを途中で間違えてしまったコース(物見峠経由コース)を、
実際に歩いた道について写真とともにお伝えしていきます。
*繰り返しになりますが、この「物見峠」を通過するコースは時間と体力、そして安全面から個人的にあまりおすすめ出来ません。事前に情報収集の上、自己責任でご判断ください。
さて、物見峠方面を歩いてまず出てくるのはこのような眺望でした。
右手側に山々が綺麗に見えます。
以降は、序盤のトラバースとは逆に、右側に急斜面がある細い登山道を進んで行きます。
少し進んでいくと、ここでもヒヤリとする看板がっ!
看板のすぐ先は既に足元注意⚠️な雰囲気がプンプンしております・・・。
ここからの800mは神経を使いまくったのを覚えております。
それでは、実際の登山道の様子をご覧ください。
まずは幅の狭い道に横たわる倒木が・・・
お次は、土砂崩れの爪痕なのか、道が一部崩落している箇所が・・・
このような道は何度も出てきました。
また、枯れ葉が溜まっている道は要注意です。
葉っぱそのものに滑って転倒するリスクも当然ありますが、道が葉っぱで覆い隠されている為に足を踏み外してしまう危険性もあったりと、
何かと手を焼かせる存在が「落ち葉・枯れ葉のトラバース⚠️」です。
さらに、左から落石や倒木のリスクも少なからずありますので、全方向に注意を向けて通行します。
特に風🌬の強い時や雨天時・雨天後は無理して通行しないように!
時折、右側にはこんな景色を拝むことができます。天候も最高!
ホッと一息つきたいところではありますが、目線を足元に移すとそこはずっと下へ続く斜面が・・・
束の間の絶景で少し心を落ち着かせたら、再度危険地帯の山歩きを続けます。
崩落注意の看板を過ぎてから、ちょうど10分ほど経過したところです。
あと何mくらいあるのだろうか??
枯れ葉が増えてきたかと思えば今度は、石ころや倒木が増えてきたりと、道は困難を極めます・・・
何とか通行はできるものの、道の一部がえぐられていて怖い箇所をこのようにいくつもクリアしていき、歩くことおよそ20分で・・・
ようやく辿り着きました「物見峠」です!標高は650mないくらいだったでしょうか。
標識のそばには、休憩用の大きなベンチがありましたので、そこで座って景色を眺めました。
登山開始からおよそ1時間15分経過、まさに神経をすり減らした800m区間でした・・・
ここでショッキングな出来事が!しかも、2つ・・・
①死に物狂いで800m歩いたのに、前回見た標識から400mしか近づいていない(三峰山まであと2.8km→2.4km)。
そして、上の標識が指す方向(三峰山方面)を見ると・・・
②その先は急登&ヤセ尾根ではありませんかっ!
「物見峠経由コース」はもうコリゴリですね・・・
皆さんは絶対にマネしない(通行しない)でください!
また、万が一このようなスリリング登山を味わいたい方は、周りによく注意してご通行ください!
以上、(推奨しない)「物見峠」周辺のコースについてでした
【写真で山歩き④】 ヤセ尾根の急登を登った先は・・・気持ち良い尾根歩き♪
前の分岐〜物見峠間の「死の800m」を無事にクリアした後は、容赦なく「ヤセ尾根の急登」が登場します。
ここの登りが辛かった・・・
足元は悪くてもほぼ平坦な道をしばらくずっと歩いてきたので、突然の急登は流石に堪えました・・・
10分ほどこんな感じで急登を登っていくと、標識が出てきます。
これでもさっきよりも200mしか近づいていない・・・のか。
急登はもう登り切ったかなぁと思ってしばらく歩いていくと、
再びのお出ましです・・・
あぁ、ふくらはぎが・・・
4-5分くらいかけてゆっくりと急登を登り切ると、再度平坦な場所に出ますが、
ここで本日何度目かの注意喚起⚠️の看板が!
それでも、あの「死の800m」を経験した僕にとっては、もう慣れてきました。
さらに、この時点で標高は750~800mくらいのところまで来ていて、眺望も展けてきますのでテンションが少し上がってきます♪
さらに平坦な尾根を進んでいくと、
先ほどの看板にあった「崩落地帯」が目の前に!!
一方で、ふと上を見ればそこには絶景が広がっておりました・・・。
この日一番の景色だったと個人的には思います。
それが、コチラ👇
綺麗な青空の中(おそらく)「丹沢三峰」を右に眺めながら、歩きやすい尾根地帯をスムーズに進んでいくと、
本日の目標「大山三峰山」までは、あと1.3kmまで縮まっておりました!
「あと少しだ!」
そんな時に一旦「下り」という展開・・・・
「また登らなきゃじゃないですかぁ」
足元に注意しながら下りていくと、再び広場に出ます。
休憩スペースが登場しますが、まだお昼には少し早い時間(AM10:15)でしたので、ここはスルー。
三峰山の山頂付近でゆっくりと休憩したかったのもあり、まずはピークハントを第一目標として歩みを止めません!
そして、三峰山まではあと「0.8km」!なんと1km切ってます。
「低山にしては結構登りごたえのある山だったじゃん、ふぅ〜」
ここで、急登の登場。
「はいはい、あとはさっき下がった分登っていくんでしょ」
そう思っていた矢先のことでした。
「キ、キレット!?アンド鎖⛓!!」
そう、頂上まで残り1km足らず(およそ800m)のルートは、
逆V字型にとんがっている狭〜い狭い部分(キレット)を、
アップダウンしながら
鎖と梯子を駆使しながら目指していく、
「死の800m」パート2でした。
この時、人類(僕)は思い出した。
奴ら(鎖場と梯子)が待ち受けていたことを・・・(「進○の巨人」風)
次回、いよいよ山頂へ!
【写真で山歩き⑤】 最後の800m!苦難の連続を乗り越えていざ山頂へ!
それでは「大山三峰山」最後の砦、
「鎖場と梯子を織り交ぜたキレット道のアップダウン」の様子をポイントを押さえながらお送りします。
どうぞ!
まずは、梯子で登っていきます。
ここでは直立より「四つん這い」になってゆっくりと登っていくのが安心でしょう。
梯子をクリアしたら、さらに登っていきます。
今度は鎖!
とても急ですが、コチラも鎖がしっかりと役に立っておりました。
①なるべく低姿勢で、
②あくまでも鎖は補助的(しっかり握り過ぎず)に、
③岩に注意して足を滑らせないように
ここでも落ち着いてゆっくり登りましょう!
ここをクリアすると、前より少し幅の広い道に出ます。
しかし、油断は禁物です!
お次は、鎖と梯子のダブル!!
1つ1つの難所に集中して確実に標高を上げていくと、
頂上までの最後の標識が!
最後の100m、集中です!
お次が一番怖いところです。
そう、まさかのここで「下り」!
しかも、かなり急勾配の下りです・・・
左にある鎖を使いながら木の根っこと砂利に足を滑らせないように下へ下へ進んでいきます。
そして、いよいよ最後の登りです!
ここもゆっくりと登っていくと数分でとうとう、
山頂に到着です!
登山開始から、およそ2時間20分で見事ピークハント!しましたが、
実はこの「三峰山(934m)」の山頂はそれほど広くなく(大きめのベンチ1つのみ)、眺望もよろしくないのが残念でした。
さらにこのタイミングで、他の団体さん(3-4名だったか)に占拠されていた為、
山頂から少し(いや、だいぶ?)下ったところの休憩ポイントで昼食をとることになりました・・・
あ、下山時もキレット(ヤセ尾根)のアップダウンwith鎖&梯子が連続しますので、注意⚠️です!
下山時も難所たっぷりでしたが、
何はともあれ、今回も無事に登り終えることができました。
また1つ、レベルアップできた気がします!
いつか、アルプスの大キレットにも挑戦してみたいです。
【あわせて読みたい】トレーニングにちょうど良い関東近隣のお山についてはコチラ👇
【奥多摩低山】鋸尾根ルートの川苔山で静かな山歩きとトレーニング!
【さいごに】冬登山には欠かせないのは、やっぱり温泉。今回は七沢温泉へ!
今回ご紹介した、難易度の高い低山「大山三峰山」を下りた麓から、さらに歩いたところにあるのが、温泉地帯です!
本厚木駅からバスで20-30分行ったところには「広沢寺温泉」「七沢温泉」といった温泉エリアがあり、
それぞれのエリアには日帰り入浴が可能な温泉宿などが何軒も存在します♪
都会からのアクセスも良い場所で、自然を感じながらゆっくり過ごせますよ!
今回訪れたのは「七沢温泉」エリアの中の1軒、
「七沢温泉 元湯 玉川館」
という温泉宿です♪
【立ち寄り入浴(のみ)の場合】
受付時間:AM11:30 ~ PM17:00(平日) *休前日・休日は~PM15:00
入浴料金:¥1,000 ⚠️現金精算のみ
その他:館内にカフェ有 *詳細は公式HP👉「七沢温泉 元湯 玉川館」日帰りの過ごし方
ものすごく雰囲気が良く、お忍びで立ち寄ったりお泊まりするにはとても風流な場所でした!
*コチラの温泉宿「玉川館」はなんと明治より営業しているようです。
内風呂1つのみでしたが、檜(ひのき)の浴槽で落ち着いた香りに癒されながら、窓ガラスから外の景色も楽しめる快適なお風呂でした♪
館内の様子含め、全体的に素敵な場所でした!
お写真を見てご興味ありましたら、是非立ち寄ってみてください!
いかがでしたでしょうか?
実はコチラの温泉宿に立ち寄ってみたかったこともあり、今回の山行では、その先の「大山(標高: 1,252m)」までの縦走はしませんでした。
【秋は紅葉でも有名】首都圏からも行ける神奈川の大山は初心者向き!
大山三峰山の麓周辺には趣深い温泉宿が他にも沢山ありますので、
今度は「大山」方面からスタートして新たな温泉宿を開拓してみたいと思いました。
「登山はちょっと・・・」
という方も、ここ界隈の温泉だけ立ち寄ってみるのも、ちょうどこの冬の時期には最高かもしれません!
皆さんもお気に入りの温泉を探しに出掛けてみてはいかがでしょうか?
本記事が、今後の山行や観光・レジャーの参考になれば嬉しいです♪
最後までお読みいただきありがとうございました。