みなさん、こんにちは!
わったせいです。
今回は、2022年1月29日(土曜)に行ってきた塔ノ岳(神奈川県)について紹介していきたいと思います。
ソロ登山を始めてから初の丹沢で、その人気ぶりを感じる山行となりました。
それでは早速行きましょう!
【はじめに】塔ノ岳の登山口までのアクセス
塔ノ岳は丹沢主峰の1つで、標高は1,491mと登山初心者から中級者向けの山です。
登山コースはいくつかあるのですが、今回はヤビツ峠を出発し、二ノ塔・三ノ塔を経由して塔ノ岳を目指す、「表尾根コース」を採りました。
従って、今回ご紹介する登山口は、ヤビツ峠です。
ヤビツ峠までは、車の他にもバスでアクセスすることができます。
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小田急線の「秦野駅」より神奈中バスで蓑毛経由「ヤビツ峠」行きに乗車して約50分で到着します。
運賃は¥490(ICカードだと¥483)でした。
秦野駅前では、朝の7時頃にはバスを待つ行列ができますので、その光景に驚いたのを覚えております。土休日であれば、臨時便を出してくれることもあるかと思いますが、余裕を持った行動を心がけましょう。
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ルート紹介
表尾根コースで塔ノ岳を登ったときのコースは以下の通りです。
詳細は「YAMAP」でも確認出来ますので、DOMOを押していただけますと励みになります!
ガスガス塔ノ岳(表尾根・大倉尾根) / わたるさんの塔ノ岳(神奈川県)・烏尾山・行者ヶ岳(神奈川県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
表尾根コース(ヤビツ峠〜塔ノ岳)で塔ノ岳に到着した後は、別の登山口として人気の「大倉」まで下山するコースとなります。
登山口の「大倉」から塔ノ岳を目指すルートは、ひたすら坂を登り続けるコースとなっており、「大倉尾根」、別名「バカ尾根」という名前で親しまれております。
上記コースの場合、全行程で7時間40分が標準タイムとなります
(ヤビツ峠から塔ノ岳:約4時間半、塔ノ岳から大倉:約3時間10分) ※YAMAP調べ
2回目のソロ登山では、長時間の山歩きや、道迷いなどで万が一下山が遅くなってしまった時のことを想定して、ヘッドライトを事前に購入しました。
夜間の登山(ナイトハイク)でもスマホの明かりよりも安心して歩けますし、サイズもコンパクトなので、リュックに入れておくことをおすすめします。
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【写真で山歩き①】 ヤビツ峠から三ノ塔
満員バスに揺られて1時間近く、ようやくヤビツ峠に到着すると、早速本日のお目当ての塔ノ岳を目指して黙々と歩き始めました。

序盤は、くねくねとした舗装道路を下って行き、登山道を目指します。
1月下旬ということもあり、道路脇には雪も少し残っておりましたが、通行に支障はありませんでした。
しばらく歩いて行くと、トイレと登山道の入り口が見えてきます。

人気の丹沢エリアだからでしょうか、途中、標識が多くて道迷いする心配はあまりありませんでした。
また、所々に下のような黄色い看板もあり、安心して山登りが出来ます。
緊急時(万が一怪我等して動けなくなり、救助を要請する時)には、この看板に記載されている番号を伝えれば場所を特定してもらえます。

山頂に近づくほど番号が大きくなっていくので、達成感を味わう為の指標としても使うことができます。(僕だけでしょうか笑)
登山道に入って進んで行くと、スタートから約1時間ほどで最初のピークである「二ノ塔」に到着しました。

この日は朝から雲が多くて富士山が見れるか心配でしたが、案の定あまり天気に恵まれませんでした。
お次は「三ノ塔」を目指します。
二ノ塔から三ノ塔までは10分足らずで着きますので、三ノ塔の標識付近でこの日初めての休憩を取りました。

ここまで、あっさりな感じでお見せしておりますが、結構坂が急なところもありました。
三ノ塔の頂上には避難小屋のような綺麗な休憩スペースがあり、このあとに難所がいくつかありますので、ゆっくりとここで休憩を取ることをおすすめします。
しかし、天気は変わらず曇りなので、頂上では晴れてくれることを祈るばかりです。。
【写真で山歩き②】 いくつかの難所とピークを超えて
塔ノ岳の表尾根コースといえば、樹林帯の中をひたすら登り歩く大倉尾根とは対照的に、開けた景色を楽しみながらの稜線歩きが楽しめ、変化に富んだおすすめのコースの1つです。
特に三ノ塔以降はずっと、右手奥に富士山を見ながらの空中散歩を楽しめます。この日はずっと曇っていて富士山は見れませんでしたが…。

絶景は見れなくても、途中、霧が目の前をサーっと山の斜面に沿って上っていく景色を見ることが出来て、なんだか神秘的でこの山行で一番印象に残っております。
高度感のある稜線歩きを楽しめる表尾根コースですが、実は大倉尾根にはないキツさもあります。
途中何度か鎖場が登場したり、アップダウンの繰り返しも多いです。さらに、細くて足元が不安定な岩道もあったりと、スリルのある箇所が待ち構えている、修行のようなコースでもあります。
無事に帰って来られるよう、三ノ塔をほんの少し過ぎたところにあるお地蔵さんにお願いをしておきました。

この時、1月末で季節は冬。お地蔵さんもカラフルなマフラーを施し、暖かそうでした。
ちょうどこの辺りから樹氷が見られ、気温もいくらか寒くなっているのを感じました。

二ノ塔や三ノ塔の他にもいくつかのピークがあり、そこで休憩を取ることが出来ます。
三ノ塔以降は難所や急な岩登りが頻出してきますので、無理せずしっかりと休憩を取りましょう。
【写真で山歩き③】 雪中の山歩き
途中に出てくる鎖場や急な岩場を乗り越えたら、塔ノ岳まではあと1km程度となりました。

「新大日」という標高1,340mのピークを過ぎると、雪道が登場し寒さは一段と増してきます。
雪道は滑るので、慎重に歩きましょう。登山靴を買わぬまま、この日スニーカーで来た自分を責めました。。

雪が増してくる中、山小屋に辿り着きましたが、積雪期の為か残念ながら閉店となっておりました。

山小屋を過ぎてからは、より一層雪景色が目の前に広がっておりました。

山頂まではあと少し!と自分に言い聞かせながら歩くしかありませんでした笑
底の薄いスニーカーでの登山でしたので、足元が寒くしかも滑りやすいので、焦る気持ちを抑えながら安全第一で塔ノ岳を目指して行きます。
【写真で山歩き④】 塔ノ岳に登頂!しかし…
寒さに耐えながら、着実に歩を進めると、ようやく山頂らしきものが目の前に出てきました。
そこからはもうラストスパートを掛けて一気に登って行きました。ようやく塔ノ岳に登頂!
しかし、目の前は一面霧と雲でいっぱいでした。。


おまけに風も強く、そして冷たい。じっとしていると寒いので、山頂でゆっくりとご飯を食べている人は見かけませんでした笑
山頂標識の横についていた、温度計にふと気づき、見てみるとなんと氷点下-3〜-4℃くらいでした!

僕も用意していた軽食をササっと済ませると、早々に退散しました。
絶景を拝めることが出来なくて悔し〜。次回またリベンジとします。。
【写真で山歩き⑤】 大倉まで下山(登山あるあるの景色!?)
寒いし眺望見れないしで、結局山頂にはほんの少ししか居れませんでしたが、切り替えて下山を開始。
帰りは大倉尾根をひたすら下りていくという楽(?)なルートです。実際、表尾根のように登り返しがないのと、樹林帯が風を遮ってくれる分、行きよりも短時間で楽でした。
逆に登りの時は相当キツイんだろうなぁと思いつつも、順調に下山していきます。
少し下ったところで、だいぶ寒さが和らいできました。前をみるとこんな景色が。

登山あるあるですね笑
山頂付近では雲や霧が邪魔していて何も見えないけど、下山する時にコロッと晴れたり景色が見えたりするということはよくあります。
ただこの時は塔ノ岳の方を振り返っても、変わらず何も見えませんでした。おそらく山頂で粘り強く天気の変化を待っていても変わらなかったことでしょう。
とにかく、お腹が空いていたので、先を急ぎます。

大倉尾根の下山は、ただひたすら黙々と坂道を下っていくという感じで、樹林帯の為景色も見れず、途中で飽きてしまうルートでしたが、表尾根と比べて他の登山客も多く賑やかなルートです。
おまけに登山道はしっかりと整備されていて、危険箇所もほとんど無いので、初心者でも安心なコースだと思います。
下山開始後、約2時間足らずで大倉のバス停に到着しました。事前に用意したヘッドライトの出番がなくて良かったです。
帰りは大倉から小田急線の渋沢駅まで行くバス(神奈中バス)がありますので、それに乗りました。
運賃は¥210でした。

2回目の登山で、しかもスニーカーで行く山としては少しハードルが高い山でしたが、今回も無事に帰還することが出来ました。
【日帰り登山可】首都圏で人気の百名山「丹沢山」に行ってきました!
【まとめ】丹沢登山の心がけ
いかがでしたでしょうか。
2回目の登山としては、少々レベルの高い山に挑戦した格好となりましたが、同時に丹沢の人気ぶりを感じた登山でもありました。
また、表尾根のコースは思ったより危険箇所も多かったので、スニーカーでの登山はあまりおすすめしません。
今回の山行では、塔ノ岳レベルではハイキング気分で行くと危ないので、最低限の装備が必要となると感じました。
以下の記事では、登山に際して最低限必要なものをまとめましたので、一度ご参考までご覧頂けると嬉しいです。
【初級者用】登山を始める前に最低限用意しておきたい3つのモノは?
以下、今回の山行まとめです。
・7時間超(標準タイム)の長時間山行となるので、ヘッドライトや非常食の準備をしましょう!
・土休日の早朝は冬でも人が多い割にバスの本数はあまり多くないので、余裕を持った行動を!
・表尾根も大倉尾根も初級者にとっては距離が長いコースとなるので、コンディションは万全に!
・表尾根コースは危険箇所(鎖場、狭い岩場の登り等)が多い為、装備はしっかり!(スニーカーはNG)
・それでも表尾根コースは絶景を横目に稜線歩きができるのでおすすめ(また行きたい!)
他、丹沢登山における注意事項が下の写真で書かれておりますので、ご参考まで!

以上です。
最後までありがとうございました!
みなさんの今後の登山に役立てれば幸いです。
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